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2009年6月5日(金) <第2172号>

                      リーダー 3/8の条件

       − 8分の3の『強み』がなければ、魅力を感じさせるリーダーになれない −

[.「キャリア・マネジメント」

             − 自分のキャリアは自分で責任を持って構築する −

12.夢が「ヴィジョン」を構築する
ヴィジョンの原型は自分の夢です。自由に夢を語ることからヴィジョンの構築ははじまります。

では、どうしてヴィジョンの原型は夢なのでしょうか?

それは人は原則として「やりたいことをやっているとき、最もパフォーマンスを発揮する」からです。同じ仕事を押しつけられてやった場合、同じことを自発的にやった人の30〜40倍の疲労感があるといわれています。

では、ヴィジョンはどのようにして明確にしていくことができるのでしょうか? 

次にヴィジョン作成のポイントを挙げます。

(1)実現可能であること
夢とヴィジョンが異なるのは、ヴィジョンとして掲げるものは実現可能である、という条件がつきます。ただし、実現可能な形で語る、という条件だと思ってください。
たとえば、「鳥になりたい」などは古くから人が夢描いてきたことですが、実現は不可能です。しかしこれを、「鳥のように空を飛びたい」に変えることにより、飛行機が誕生したのです。

(2)絵を描くこと
「ヴィジョンを描く」という言葉があるように、ヴィジョンとはこうなりたいという状況について画像のイメージを描く作業です。ヴィジョンのイメージがくっきりはっきりすればするほど、その人のキャリアプランの軸は明確であるということです。

(3)ヴィジョンをヴィジョン・ステートメントにしておく
ヴィジョンを、簡単に記憶できて、自分にとって分かりやすく、かつ魅力的な文章にまとめたものが、ヴィジョン・ステートメントです。常に方向性を確認するために振り返るためのもので、キャリアの道標的な存在となる文章です。

(4)話しながらつくる
ヴィジョンを作成するときは、大きな可能性を広げる必要があります。可能性を広げるためには、1人で考えるよりも他人の視点も利用することが早道です。同僚、友人、家族に夢を語り、実現可能な表現かどうかをフィードバックしてもらいながら作成することが、何より早くまた楽しい方法です。

(5)ヴィジョンは変えない
ヴィジョンは最終形のイメージですから、自分のキャリア・ヴィジョンが達成できたと感じる場合や、環境が変わり現実とかけ離れすぎているという場合以外、頻繁に変えるものではありません。

           − 明日(6/6)は『13.ヴィジョンを明確にする』を掲載します −


<バックナンバー>
[.「キャリア・マネジメント」
00.はじめに
01.キャリア・マネジメントを理解する
02.第一章の確認(キャリア・マネジメントを理解する)
03.キャリア・マネジメントを振り返るときのポイント
04.キャリア・マネジメントのポイント
05.キャリア・マネジメントの目的
06.キャリアデザイン・シートを作成する
07.どんなことに『価値』を置いているか
08.『価値』のリスト
09.あなたの『強み』を見つける
10.あなたの『市場価値』を見つける
11.今後のキャリアについてプランする
12.夢が「ヴィジョン」を構築する

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