2009年4月4日(土) <第2110号>
リーダー 3/8の条件
− 8分の3の『強み』がなければ、魅力を感じさせるリーダーになれない −
X.「ストレス・マネジメント」
ストレスはよいものでも悪いものでもありません。
04.ストレス・コントロールの基本
まずは、ストレスについて正しく理解する必要があります。
次に、現在のストレスがどんな状態であるのかを知ります。
そして、ストレスレベルがどの程度のものなのかを認識します。
さらに、ストレスレベルが高まったときに心身に現れるサインを知ります。
ストレスとは何か?
ストレス学説の提唱者のハンス・セリエ博士(Hans Selye)
「ストレスとはエネルギーの発生状態である。周囲に起こった出来事に対して私たちの心身が
その状態に適応しようとエネルギーが発生している状態をストレスという」。
ハンス・セリエ博士は、学生時代に病院に来院している患者さんを診ていて、次のようなことに
気づきました。それは、およそ病人にはすべて共通した特徴がある、つまり、どんな病気であれ、病人は実に病人らしいということでした。
言い換えれば、病人は、その病気になる以前に疲労困憊しているということです。
このことは、一見、当たり前のことで、見過ごされがちなことでした。
しかし、セリエ博士は研究を続け、どんな病人にも、その病気になる前に共通の症状があること
をつきとめたのです。それは、
@胃・十二指腸の潰瘍・出血
A副腎皮質の増大
B脾臓・胸腺の萎縮
の3つでした。
さらに、これらの症状は、体がさまざまな刺激(ストレッサー)に適応しようとした結果だ、
と解明しました。
そして、これらの症状を「一般適応症候群」=ストレス状態と命名したのです。
ストレスはもともと物理学用語で「歪ゆがみ」や「ひずみ」を意味しています。
その歪みやひずみが元に戻ろうとエネルギーが働いている状態がストレスなのです。
たとえば、真夏に照り続ける太陽の下にいれば、体温が上がってきます。
しかし、それと同時に、汗をかいて、その気化熱で体温を調整しようという体の働きが起ります。
このように生体が刺激に対応しようとすると、心身にエネルギーが生じます。
この適応エネルギーが発生している状態がストレスです。
− 明日(4/5)は『05.ストレスの反応を実感する』を掲載します −
<バックナンバー>
X.「ストレス・マネジメント」
00.はじめに
01.ストレスに対する理解を深める
02.自分のストレスレベルを知る
03.ストレスを理解する必要のある理由
04.ストレス・コントロールの基本
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