2009年1月28日(水) <第2044号>
ハローワークに三度来てはいけない!
12.ハローワーカー、『職業人意識』を持ちましょうよ!
T.責任感
1.職業人としての責任
2.職業人としての組織秩序の維持
(1)決められた指示系統に沿って、業務を遂行する意識を持つ
(2)報告・連絡・相談などを適切なタイミングで行う
(3)自らも目標を立てて職務に臨む』
<事例研究>その1
<事例研究>その2
本山さんは、総務部から営業部に配属されました。
営業部での仕事は総務部とは違い、忙しい時期は残業が続くこともあり、多少のストレスを感じています。異動後、1ヶ月過ぎると上司や先輩からほとんど指示されることがなくなりました。
このような状況で本山さんは、今後どのような心構えで仕事を行えば良いでしょうか?
Aさんの回答
今後は、今の仕事について効率化を図り、スピードを上げることを意識して仕事に取り組み、なるべく残業をしないで済むように心がけることが大切です。そして、その分、趣味の時間を大切にし、ストレスの解消に励むべきでしょう。
<講評>
ルーティンワークの効率化だけではなく、常に仕事の幅を広げていこうとする積極的な姿勢が必要です。
Bさんの回答
今後は、いつまでも指示を待つのではなく、自分から行動を起こす気持ちが大切です。
そのためには、どんなストレスを感じても、自分を犠牲にして働くことが重要です。
<講評>
ストレスによって体調を崩したり、仕事へのモチベーションが下がったりすると周りに迷惑をかけてしまいます。自己犠牲も時には必要ですが、ストレスの解消も大切であるということも認識しておく必要があります。
Cさんの回答
自分なりに課題を発見することを意識して仕事に取り組むことが大切です。そして課題や問題を発見したときは人に頼らずに、自分の判断で方策を立て、行動し、解決を図るべきです。そのことが自分の成長に繋がります。
<講評>
問題や課題を発見したときは、自分勝手な判断をするのではなく、上司や先輩の指示を仰いだ上で、方策を立てる必要があります。勝手な判断が周りに悪影響を与えかねないことも認識すべきです。
<総評とまとめ>
受け身で仕事をするのではなく、主体的に仕事に取り組むことにより、課題が発見でき、課題への対応能力が身につきます。また、そのことにより、自信が芽生え、さらに新しい仕事にチャレンジする気持ちが湧いてきます。
いつまでも、受け身で仕事を行っていると、「仕事をやらされている」という意識が生じて来ることがあります。同じ仕事をするのでも、自分から積極的にかかわることで「やらされている」という感覚は薄らぎます。そうなると、ストレスのかかりかたも変わってきます。
仕事を最優先としながらも、常に自己犠牲を払うのではなく、仕事とプライベートとのバランスを取ることも意識します。また、常に新しい課題の発見を意識し、新しい課題に対応できるように日頃から仕事に対する知識を深めたり、情報収集を行ったりしておくことが更なる自分の成長につながります。
− 明日(1/29)は「U.向上心・探究心 1.達成感」を掲載します −
<バックナンバー>
”社長、これじゃ、若いもんは来ませんよ!ハローワーカーの目線で求人を出して下さいよ”
第一編 ハローワーカーの目線で求人企業側に対する要望
01.社長、もっと「聴く」力を習得してよ!
02.社長、もっと明るい挨拶をしてよ!
03.社長、働きやすい会社ってどんな職場なの?
04.社長、待てますか?
05.社長、インターンシップ(就労擬似体験)制度がありますか?
06.社長、企業の価値観を提示していますか?
07.社長、「採用戦略」を考えていますか?
08.社長、若年者の職場定着率をアップしてよ?
09.社長、あなたの力だけで会社が大きくなれますか?
10.社長、こんなユニークな休暇制度もありますよ!
第二編 キャリア・コンサルタントの目線でハローワーカーへの提案
01.ハローワーカー、家庭がうまくいっていますか?
02.ハローワーカー、「ライフシェア」をしていますか?
03.ハローワーカー、フリーターになると能力開発の機会もなくなりますよ!
04.ハローワーカー、まだ半分ありますよ!
05.ハローワーカー、「正社員」にこだわりませんか?
06.ハローワーカー、自分のために働きましょう!
07.ハローワーカー、朝はご飯を食べましょうよ!
08.ハローワーカー、自分の「強み」を見つけましょう!
09.ハローワーカー、キャリア・コンサルタントを活用しませんか?
10.ハローワーカー、「ワーキングプア」が増加していますよ!
11.ハローワーカー、人と話すのが不得意ですか?
12.ハローワーカー、『職業人意識』を持ちましょうよ!
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