2009年1月24日(土) <第2040号>
ハローワークに三度来てはいけない!
12.ハローワーカー、『職業人意識』を持ちましょうよ!
T.責任感
1.職業人としての責任
<事例研究>
#1 職業人としての責任と役割
野崎さんは、本社の総務部に所属しています。
先日、会議に使用する資料を2日以内に作成するように部長から指示がありました。
その会議とは全国の支店から支店長が集まって行われる重要な会議でした。
しかし、通常の業務も忙しく、資料の作成に取りかかれるのは、所定労働時間を過ぎてからです。このような場合、野崎さんはどのような対応をすべきでしょうか?
<講評>
Aさんの回答
残業をすることは好ましくないので、通常の仕事を後回しにして、
まずは期限のある資料作成をするのが良いと思います。
また会議が全社的に行われるものである以上、最優先すべきは会議の資料であり、
あとは少しずつ片づ付ければ良いと思います。
<講評>
「残業は良くないこと」と思い込みをしています。
ときには残業もしなければならないことを理解します。
Bさんの回答
通常の仕事は後回しにするのはもちろん、残業しても間に合わない場合には、
期限を過ぎてしまっても自分が納得できる資料を作成するべきです。
<講評>
会議は全社的に行われるものであるという、仕事の位置づけを理解していないことと、
期限を守らなければ他者に迷惑がかかるという認識が欠如しています。
Cさんの回答
通常の仕事では、優先順位が先の仕事を真っ先に行い、
その上で残業をしてでも資料を期限に間に合わせることが重要です。
<講評>
「一人で仕事を完結しなければならない」と思い込んでいます。
任された仕事を責任を持って行うことは大切ですが、常に一人きりで対応できるとは
限りません。
仕事とは個人で行うものではなく、組織として成果をあげるという視点が欠如しています。
<総評とまとめ>
まずは、全社的に重要な会議であり、それ相応の資料を作成しなければならないことは
仕事に取り込む前に意識します。
次に、期限のあるものは守ります。
もし間に合わなければ、地方から本社に来た支店長の大切な時間や、
会社経費を無駄にしてしまいます。
そして、他人の時間も大切にするためには、時には残業もせざるを得ないことがあります。
ただし、残業をしないで済むことを考えながら、その日の仕事の優先順位をはっきりさせます。
さらに資料の作成も含めて、優先順位を付けてスケジュールを組み、仕事を進めます。
<バックナンバー>
”社長、これじゃ、若いもんは来ませんよ!ハローワーカーの目線で求人を出して下さいよ”
第一編 ハローワーカーの目線で求人企業側に対する要望
01.社長、もっと「聴く」力を習得してよ!
02.社長、もっと明るい挨拶をしてよ!
03.社長、働きやすい会社ってどんな職場なの?
04.社長、待てますか?
05.社長、インターンシップ(就労擬似体験)制度がありますか?
06.社長、企業の価値観を提示していますか?
07.社長、「採用戦略」を考えていますか?
08.社長、若年者の職場定着率をアップしてよ?
09.社長、あなたの力だけで会社が大きくなれますか?
10.社長、こんなユニークな休暇制度もありますよ!
第二編 キャリア・コンサルタントの目線でハローワーカーへの提案
01.ハローワーカー、家庭がうまくいっていますか?
02.ハローワーカー、「ライフシェア」をしていますか?
03.ハローワーカー、フリーターになると能力開発の機会もなくなりますよ!
04.ハローワーカー、まだ半分ありますよ!
05.ハローワーカー、「正社員」にこだわりませんか?
06.ハローワーカー、自分のために働きましょう!
07.ハローワーカー、朝はご飯を食べましょうよ!
08.ハローワーカー、自分の「強み」を見つけましょう!
09.ハローワーカー、キャリア・コンサルタントを活用しませんか?
10.ハローワーカー、「ワーキングプア」が増加していますよ!
11.ハローワーカー、人と話すのが不得意ですか?
12.ハローワーカー、『職業人意識』を持ちましょうよ!
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