|   2007年4月11日(水) <第1831号>
 − さまざまな人たちとの対話 −
 
 今月はコミュニケーションの約束事とコミュニケーションの現状を見ていきます。
 
 対話の目的は、対話とコミュニケーションを理解し、その可能性を広げることにあります。
 
 【12】コミュニケーションのイメージをつくる(その2)
 イメージとは行動を起こすための「言語」です。
 
 1.事前にイメージをしておくべき事柄
 Q.あなたはコーチングの間、どんな状態でいるのがいいですか?
 
 Q.あなたはクライアントがどうなることを望んでいますか?
 
 Q.あなたはコーチング全体のカラーはどのようなものですか?
 
 Q.あなたはコーチングのスピードはどうですか?
 
 Q.あなたはクライアントが話しすぎるときにはどう対応しますか?
 
 Q.あなたはクライアントがあまり話さないときにはどう対応しますか?
 
 Q.あなたはコーチが、クライアントが本題になかなか入らないときにはどうしますか?
 
 2.イメージ・トレーニング
 (1)会話のイメージをつくる練習を続ける。
 
 <ゴルフ>
 ビジナーは形にこだわる。プロはイメージにこだわる。普段の練習でも、1球1球イメージを持ちながら練習するのと、ただ漠然とボールを打つのとでは練習の効果も違ってきます。イメージはある程度技術があってから持つものだと思いがちですが、イメージは最初から最後まで必要です。
 
 (2)毎回5分間のイメージをつくり続ける。
 イメージはその都度消えてしまいます。
 
 Q.あなたは今回・毎回、クライアントと話す前にクライアントの緊張をどうやって解きますか?
 クライアントに行ってほしいことは何ですか? それをどう伝えますか?
 
 Q.あなたはクライアントの話をどのように聴きますか?
 
 <5分間のイメージ・トレーニング法>
 ・自分の状態をイメージする。
 ・クライアントとの会話をイメージする。
 ・セッションが停滞しても、そこから無理なく抜き出していくところをイメージする。
 ・ゆったり呼吸しているところをイメージする。
 ・お互いが同じ方向を向いて、キャンバスにヴィジョンを描くところをイメージする。
 
 (3)イメージをより鮮明にするために
 1つのイメージをそれぞれの条件で変えてみると、イメージはよりつくりやすくなります。またイメージと行動を一致させることができるようになります。イメージを持てるようになると学習効果も上がります。
 
 ・色彩
 カラーから白黒まで色彩を変えてみる。
 ・距離
 画面を近くに置いたり、遠くに置いたりする。
 ・次元
 平面にしたり、立体的にしたりする。
 ・持続時間
 瞬間的にイメージしたり、持続させたりする。
 ・鮮明度
 くっきりさせたり、ぼかしたりする。
 ・コントラスト
 明暗の差をはっきりさせたり、ぼやけさせたりする。
 ・視野の広さ
 狭い枠の中に置いたり、360 度のビュー(眺め)にしたりする。
 ・動き
 静止画面にしたり、動画にしたりする。
 ・スピード
 映写のスピードを速くしたり、遅くしたりする。
 ・色調
 セピアにしたり、青にしたり、いろいろと変化させる。
 ・透明度
 画面を透き通らせ隠れているものも見えるようにする。
 ・縦横の比
 画面を縦長にしたり、横長にしたりする。
 ・傾き
 画面を自分のほうに傾けたり、奥へ倒したりする。
 ・前景と背景
 注目している対象と、その背景との距離を変える前景と背景を入れ替える。
 
 
 <バックナンバー>
 【01】コミュニケーションを広げる
 【02】コミュニケーションの約束事
 【03】コミュニケーションにおける距離感
 【04】コミュニケーションの事例(その1)
 【05】コミュニケーションの未完了をもたらすもの(その1)
 【06】コミュニケーションの未完了をもたらすもの(その2)
 【07】コミュニケーションの事例(その2)
 【08】コミュニケーション環境の整備
 【09】コミュニケーションの未完了を完了させる
 【10】コミュニケーションにおける人間関係を築く
 【11】コミュニケーションのイメージをつくる(その1)
 
 (コーチ 小江戸)
 
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