2007年2月23日(金) <第1784号>
− 同族経営者のための実践講座 −
同族経営会社の後継者育成
中小企業のほとんどは同族経営です。
<経営体験>
さて二世が継ぐ気になったらこれをどう教育するかです。
小売店の場合は店を維持するために二世は最も手近な従業員として使われてしまいます。外へ修行に出す狙いのひとつはのんびり育ってきた二世に自分で苦労する経験を積ませることです。
同業者の下で技術を磨くと共に、商売のつらさを身をもって知ること。人を使う身になるからには、使われる人の気持ちを知っておくことが大切という考え方からです。
精肉、鮮魚、理容、美容、時計店などのように技術がものをいいうところでは、二世をお互いに交換して訓練します。
生鮮食料品店ならスーパーマーケットへ、洋品店なら仕入れ先の問屋へ、繊維問屋なら大手商社へ就職させる。いずれも広い視野や業界の習わし、大企業の経営方法などを勉強してくるのです。もちろん「使われる」立場も味わってきます。
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- 【効果的な質問】 -
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<限定質問と拡大質問>
5W1H(what、why、who、when、where、how)の疑問符は、オープン・クエスチョンをつくるために用いられますが、これらはその役割の違いによって2つのグループに分けることができます。
○拡大質問のための疑問符
・What(何、どんな)
・why(なぜ、どうして)
・how(どうやって)
○限定質問のための疑問符
・who(誰)
・when(いつ)
・where(どこで)
○限定質問
限定質問とは、質問の答えが限定されている質問です。
「ミーティングは何時からはじまりますか?」when
「どこに住んでいるのですか?」where
「誰に会いましたか?」who
whatとhowも次のように使うと限定質問となります。
「どんなお仕事をしているのですか?」what job
「何冊本を読む必要がありますか?」how many
こうした、時間や場所、人、数などを尋ねる質問は、必要な情報を手に入れたり、確認をとったりするときに役立ちます。また、「いつ、どこで、何をする」といったようにアクション・プランを立てるときにも機能します。
しかし、こうした質問はどれもひと言かふた言で答えられてしまうので、それ以上会話を発展させることは困難です。
<バックナンバー>
【01】「ミッションを絞り込む質問」
【02】「強みを見つける質問」
【03】「客観性を確認する質問」
【04】「効果的な質問をつくるポイント」
【05】「効果的な質問の条件」
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