2007年2月22日(木) <第1783号>
− 同族経営者のための実践講座 −
同族経営会社の後継者育成
中小企業のほとんどは同族経営です。
<意志疎通>
逆に一世が苦労ばかりして報われることがないという経験を持つなら、必ずしも二世に継いでほしいとは考えないのも1代目です。
最近では優秀な従業員の中から時期経営者を養成する会社も増えましたが、優秀な二世が継いでくれれば、事業にも期待が残るという場合は事情が複雑です。
数人の息子を持っていると「あの子が継いでくれたら」とひそかに期待をかける人が多いですが、優秀な二世ほど外に飛び出したがり、残るのは頼りになりそうもない・・・。
こんなときには一世と二世の間で真剣に後継者問題について話し合う機会がほしいものです。
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- 【効果的な質問】 -
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<効果的な質問の条件>
コーチは、ただ質問するのではなく、自分が何のために質問をするのか、質問をすることで実現しようとしていることは何なのか、その目的を認識していることが必要です。
テニスや野球などでは「ボールをよく見ること」が基本とされます。プレイヤーにボールを見せたいとき、コーチはどうするのがいちばん効果的でしょうか?
「ボールを見て」という指示が機能するのであれば、誰でもプロのプレイヤーになれるでしょう。
コーチに求められるのは、プレイヤーがボールを見るための質問をつくり出すことです。下のAの質問とBの質問では、どちらが効果的だと思いますか?
その理由について考えてください。
A.「ボールを見ている?」
「どうしてボールを見ないのですか?」
B.「ボールは直球、変化球だった?」
「ボールが向かってくる面を見て、その面をひっぱたこうよ」
効果的な質問は、クライアントを行動的にし、創造的にします。しかし、どんなにいい質問でも、質問する相手やタイミングを間違えれば、それは効果的な質問とはいえません。
また声のトーンやボディランゲージも大切です。質問の効果を最大限に生かすためには、その質問の目的にふさわしい声のトーン、そして対面している場合には、顔つき、姿勢などにも気を配る必要があります。
また答えを待っているときに、どんな態度をとっているかということにも意識を向ける必要があります。
<バックナンバー>
【01】「ミッションを絞り込む質問」
【02】「強みを見つける質問」
【03】「客観性を確認する質問」
【04】「効果的な質問をつくるポイント」
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