2010年4月2日(金) <第2471号>
− Aの囁きを聴く −
部下の立場にいるAさんは、一日を通して口に出る自分の"囁き"に注意を払っていません。
上司の立場にあるあなたは、部下のAさんの"囁き"を「かがやき」に変えてみてください。
1011.「人間の心は、究極的にわからない」
「わかる」「わかるわ」「よくわかる」は、プロの聞き手が使わない。
相手の言うことがわかるというのは、本当は至難の技だからだ。
「わかる」という相づちは、聞き手が自分なりにわかったという、自己満足の相づちなのだ。
「わかる」と思っている聞き手が相手から反発され、
「わからない」と思って一生懸命に聞く人が、相手から自分を理解してもらえる。
1012.聞いた話は忘れる。
1013.そう、悪口は精神の浄化作用なのだ。
自分と関係させずに言ったり、聞いたりできると、自然の浄化作用が働く。
1014.X理論型管理と厳しい管理を混同することは避けるべきだ。
X理論型管理とは、
人間は本来怠け者で仕事をしたくないのだから、強制や命令による管理が有効だ。
Y理論型管理とは、
人間は本来自発的で自ら目標や責任を持つので、目標による管理が有効だ。
1015.中小企業の多くの社長が、性悪説を支持するのは、次の理由による。
・業界動向・地域分析・ライバルの情報が、社員に流されていない。
・会社の業績がオープンにされていないため、会社の現状を社員は知らない。
・全社・部門別・個人別の業績情報が、社員1人1人に伝達されていない。
・業績と社員の責任がリンクしていないため、社員に対する責任の追及が甘くなる。
・業績が悪くても給与を維持しているか、説明なくカットされるかの極端が多い。
・社員に対して、経営に参画させ・考えさせ・発言させる機会を作っていない。
・経営目標を社員全体で議論しないで決定するので、社員は納得していない。
− 明日(4/3)は『1016.人間は、自分の考えに共鳴してくれる人が好きだ。』を掲載します −
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