2010年3月5日(金) <第2443号>
− Aの囁きを聴く −
部下の立場にいるAさんは、一日を通して口に出る自分の"囁き"に注意を払っていません。
上司の立場にあるあなたは、部下のAさんの"囁き"を「かがやき」に変えてみてください。
871.順法(コンプライアンス)経営の徹底を強く求められている企業は
製品の欠陥を隠す、国の補助金をだまし取る、談合して受注する、
そして粉飾決算で投資家を欺く・・・。
872.管理者の力を弱めてしまう行動のひとつに笑いすぎるがある。
不必要に笑わないことだ。必要なときにポーカーフェースを作る。
873.熟した人間関係とは、仲間同士がお互いに『すると言ったことはする』という関係だ。
ささいな約束を破ったら、それがその人間関係に対する背信行為と見られる。
こんなことが日常的に起こったら、最後には、ほぼ間違いなく人間関係が壊れてしまう。
874.多くの企業が、IT(情報技術)投資で人員合理化を進めている。
しかし、ITは万能ではない。
最後は、情報技術では対応できない、人間個々の力やチームの和が競争力の決め手になる。
875.日本の優良企業の経営モデルには、上司と部下に高い信頼関係がある。
部下は、上司から仕事上で学べる点を評価する。
上司は、部下の私生活への影響を考慮して、仕事を柔軟に決める。
高い信頼関係の背景には、人間尊重(人への思いやり)を基礎にした制度のもとで人が安心して働ける職場環境がある。
結局、日本の企業においては、成果主義を含めた米国型モデルによる経営改革は、失敗に終わった。最も効率的な経営政策は、上司と部下の信頼関係が築けるか、上司が強いリーダーシップを発揮できるかに集約されることに、経営者が気づいたのが「失われた10年」だった。
− 明日(3/6)は『876.話す目的は人を動かすことだ。』を掲載します −
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872.管理者の力を弱めてしまう行動のひとつに笑いすぎるがある。
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874.多くの企業が、IT(情報技術)投資で人員合理化を進めている。
875.日本の優良企業の経営モデルには、上司と部下に高い信頼関係がある。
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