2009年2月3日(火) <第2050号>
ハローワークに三度来てはいけない!
12.ハローワーカー、『職業人意識』を持ちましょうよ!
U.向上心・探究心
1.達成感
2.目標設定
3.計画的に行動する
4.行動計画の立て方
<事例研究>
田山さんは、事務用機器販売会社に入社後の研修を経て、営業二課に配属されました。
最近、一人で外回りを始められるようになりました。
月の初めの営業会議では、田山さんにも目標が与えられました。田山さんは、初めて自分に対して目標が与えられ、「是非達成しなくては」という強い気持ちが湧き上がってくるのを感じました。
達成するためには、既存の顧客を大切にするのと合わせて、新しい顧客の開拓もしなくてはなりません。既存の顧客との対応にも四苦八苦しているところなのですが・・・。
田山さんは目標に対してどのように取り組めばよいのでしょうか?
Aさんの回答
「目標というのは、形式的に与えられるものだし、あまりにこだわり過ぎると無茶な営業にもなります。自分のペースで営業活動をすればいいと思うな。時間が経てば、慣れてくるし、目標もクリアできるようになるよ」
<講評>
組織の一員である以上、与えられた目標に達しなければ、他の社員に負担が生じることになります。また、自分に限界を作ってしまったり、あきらめてしまうことは、自分の成長を阻害することになります。
Bさんの回答
「目標は高く持った方がいいよ。そのためには人よりも多く、訪問しなくては駄目さ。熱意とがむしゃらさが必要なんだんよな。折角、目標を与えられたんだから、新規顧客の開拓に力を入れるべきだよ」
<講評>
営業の質を高めることにも気を配らなくてはなりません。
既存の顧客の扱いに手を抜いてしまうという考えには問題があります。
Cさんの回答
「最初にしっかりとした計画を立てるべきだろうな。いままで行ってきた既存の顧客の対応だって、反省すべき点はしっかり反省しなくてはならないし、定期的に訪問して信頼されれば、紹介も期待できる。新規開拓についても、効率的に行えるよう時間を計画して取る。毎月、高い売り上げをあげている先輩がいれば、そのやり方を見習えばいい」
<講評>
特に問題となる点はありません。計画通りにいかなかった場合には、その原因を分析し、改善を加え修正して次に実行すればよいのです。
<総評とまとめ>
目標は数値だけに表されるものでもありません。
質を高くする、早く正確にする、コストを省くなどの点についても目標を立て、
より満足できるものにしていきましょう。
− 明日(2/4)は「V.職業意識・勤労観」を掲載します −
<バックナンバー>
”社長、これじゃ、若いもんは来ませんよ!ハローワーカーの目線で求人を出して下さいよ”
第一編 ハローワーカーの目線で求人企業側に対する要望
01.社長、もっと「聴く」力を習得してよ!
02.社長、もっと明るい挨拶をしてよ!
03.社長、働きやすい会社ってどんな職場なの?
04.社長、待てますか?
05.社長、インターンシップ(就労擬似体験)制度がありますか?
06.社長、企業の価値観を提示していますか?
07.社長、「採用戦略」を考えていますか?
08.社長、若年者の職場定着率をアップしてよ?
09.社長、あなたの力だけで会社が大きくなれますか?
10.社長、こんなユニークな休暇制度もありますよ!
第二編 キャリア・コンサルタントの目線でハローワーカーへの提案
01.ハローワーカー、家庭がうまくいっていますか?
02.ハローワーカー、「ライフシェア」をしていますか?
03.ハローワーカー、フリーターになると能力開発の機会もなくなりますよ!
04.ハローワーカー、まだ半分ありますよ!
05.ハローワーカー、「正社員」にこだわりませんか?
06.ハローワーカー、自分のために働きましょう!
07.ハローワーカー、朝はご飯を食べましょうよ!
08.ハローワーカー、自分の「強み」を見つけましょう!
09.ハローワーカー、キャリア・コンサルタントを活用しませんか?
10.ハローワーカー、「ワーキングプア」が増加していますよ!
11.ハローワーカー、人と話すのが不得意ですか?
12.ハローワーカー、『職業人意識』を持ちましょうよ!
|
← Prev News Index Next→
|