2009年1月10日(土) <第2026号>
ハローワークに三度来てはいけない!
2.ハローワーカー、「ライフシェア」をしていますか?
収入の減少や失業の不安に直面している職場で、会社に寄りかからず、会社以外にフィールドを持つ「ライフシェア」という生き方が静かに支持されている。
本業に加え、副業、投資、趣味、地域活動などを時間やライフスタイルに応じて行い、会社人間ではない自分を大切にする生き方である。収入の補填だけでなく、新たな人生を切り開くきっかけにもなり得る。
景気の不透明感を背景に、会社では以前のように社員を抱え込んで育てることが難しくなっている。即戦力を外部労働市場から、必要な時に必要なだけという人材のカンバン方式が進んでいるからだ。だからこそ今、会社人間ではない自分を自分で育てるというキャリア形成が重要になっている。
ライフシェアを成功させるポイントとして考えられるのは、主に次の5点。
まず、「会社の性質を見極めること」。
会社には、個人の創造性を生かす発揮型とコスト重視の追求型がある。前者は個人の自律的なキャリア形成を歓迎するが、後者は本業以外に気を散らすことを嫌う。
次に、「就業規則を確認」する。
副業禁止規定や知的財産権に関する規定なども確認するのは当然として、会社と競合することや就業規則に違反することは避ける。
そして、「自然な展開を生かすべき」。
周囲が自然に応援したくなるような展開が理想である。人と違うことは、嫉妬を買いがち。ご注意が必要である。
さらに、「働き方の二極化を視野に入れるべき」。
将来に生きる仕事か、単に消費される労働かを見極め、今の収入よりも将来生きる技能や経験を重視すべきである。
最後に、「会社に所属したいのか、情報や付加価値を売って生計を立てるのかを明確にすべき」。前者が幹部コース、後者は専門職コースと言うことができる。
<バックナンバー>
”社長、これじゃ、若いもんは来ませんよ!ハローワーカーの目線で求人を出して下さいよ”
第一編 ハローワーカーの目線で求人企業側に対する要望
01.社長、もっと「聴く」力を習得してよ!
02.社長、もっと明るい挨拶をしてよ!
03.社長、働きやすい会社ってどんな職場なの?
04.社長、待てますか?
05.社長、インターンシップ(就労擬似体験)制度がありますか?
06.社長、企業の価値観を提示していますか?
07.社長、「採用戦略」を考えていますか?
08.社長、若年者の職場定着率をアップしてよ?
09.社長、あなたの力だけで会社が大きくなれますか?
10.社長、こんなユニークな休暇制度もありますよ!
第二編 キャリア・コンサルタントの目線でハローワーカーへの提案
01.ハローワーカー、家庭がうまくいっていますか?
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