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2009年1月8日(木) <第2024号>

                  ハローワークに三度来てはいけない!

10. 社長、こんなユニークな休暇制度もありますよ!
「失恋休暇」「バーゲン半休」…ユニークな福利厚生制度

「就業規則」に会社のオリジナリティーを盛り込んでみると、従業員の働く意欲のアップに貢献できるかもしれない。

ユニークな休暇制度を採用しているのは、女性を対象にしたマーケティング会社「ヒメ&カンパニー」。この会社の休暇制度は各種新聞・雑誌等でも多く取り上げられ、ご存じの方も多いかもしれない。

○失恋から気持ちを切り替えて仕事を「失恋休暇制度」
ヒメ&カンパニーの就業規則第39条では、失恋のために業務に従事困難な未婚の社員が申し出たときは、年に1回、休暇を与えることが定められている。

この規則は、仕事が手につかなくて失敗するよりはましだ、との発想から、3年前に生まれた。

年齢が上になればなるほど失恋時のダメージが大きくなるのが女性心というもの……失恋すると、25歳未満の女性は1日、30歳以上の女性であれば3日の有休を取得することができる。

○良い物ゲットでモチベーションアップ 「バーゲン半休制度」
また、同社の就業規則第38条では、「バーゲン半休」なるものも定められている。

その名の通り、バーゲンに行くという理由で半休が取得できるという制度で、良い物を手に入れてもらい、仕事へのモチベーションにつなげてもらおうという趣旨で設けられた規定である。

初日の早い時間に出かけて行って良い物を手に入れ、それを自慢するのがバーゲンの醍醐味。

会社を休んでバーゲンに行くのは気が引けるという人もいると思うが、大手を振って会社を休むことができるこの制度は従業員にも好評で、取得率は非常に高いそうだ。

○福利厚生を企業のイメージアップに生かす
これらの制度は、同社の平舘美木社長の「女性が喜ぶものを追求する会社としては、ごく自然な」発想から生まれた。

今では、「柔軟な発想をする会社」との評判につながり、より優秀な女性が従業員として集まるようになっている。

結果として、これらの条文は、「女性をターゲットとする」という社のスタンスを示す格好のメッセージとなった。

このようなユニークな福利厚生制度が、必ずしもいい結果を生み出すとは限らないが、従業員のモチベーションアップ、企業イメージの向上に何らかの好影響が出るのであれば、参考にしてみる価値はありそうである。


<バックナンバー>
”社長、これじゃ、若いもんは来ませんよ!ハローワーカーの目線で求人を出して下さいよ”
第一編 ハローワーカーの目線で求人企業側に対する要望
1.社長、もっと「聴く」力を習得してよ!
2.社長、もっと明るい挨拶をしてよ!
3.社長、働きやすい会社ってどんな職場なの?
4.社長、待てますか?
5.社長、インターンシップ(就労擬似体験)制度がありますか?
6.社長、企業の価値観を提示していますか?
7.社長、「採用戦略」を考えていますか?
8.社長、若年者の職場定着率をアップしてよ?
9.社長、あなたの力だけで会社が大きくなれますか?

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