2009年1月7日(水) <第2023号>
ハローワークに三度来てはいけない!
9. 社長、あなたの力だけで会社が大きくなれますか?
トップの力だけで会社が大きくなれると考えている中小企業の経営者は多い。
一定以上の規模になれば、企業は飛躍をミドルに依存せざるをえない。
飛躍している企業は、慢性的にミドルが不足している。
経営者と「価値を共有し」、その価値を末端まで伝えられる中間管理職を、
どれだけ揃えられるかということが経営の大きな問題であると認識して、
中小・中堅企業の経営者には、むしろ中間管理職の充実を考えてもらいたい。
社長、あなたはご自分が起こした会社はご自分の身内に継承させたいと思いますか?
一般的にそもそも、中小企業においては社長が大株主であるので、
所有と経営がいまだ分離していない。
社長の独裁体制が中小企業の企業統治の基本的なあり方である。
往々にして耳にするのは、二代目経営者と先代からの経営幹部との軋轢で
経営が頓挫してしまうケースである。
これなどはまさに、初代経営者が会社の基盤が固まる段階で、
きちんとした企業統治の体制を整えていなかったからではないか。
オーナー経営であるにもかかわらず、社内にきちんとした意見を言える
フォロワーシップを築いておくこと。
そしてその社風を何よりも二代目経営者に継承することこそ、
中小企業における企業統治論のポイントではないか。
<バックナンバー>
”社長、これじゃ、若いもんは来ませんよ!ハローワーカーの目線で求人を出して下さいよ”
第一編 ハローワーカーの目線で求人企業側に対する要望
1.社長、もっと「聴く」力を習得してよ!
2.社長、もっと明るい挨拶をしてよ!
3.社長、働きやすい会社ってどんな職場なの?
4.社長、待てますか?
5.社長、インターンシップ(就労擬似体験)制度がありますか?
6.社長、企業の価値観を提示していますか?
7.社長、「採用戦略」を考えていますか?
8.社長、若年者の職場定着率をアップしてよ?
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