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2007年2月27日(火) <第1788号>

                  − 同族経営者のための実践講座 −

同族経営会社の後継者育成
中小企業のほとんどは同族経営です。

<「団塊の世代」の技能継承をどう進めるのか>
多くの中小企業では「団塊の世代」が定年退職を迎えることで、製造業を中心に熟練した技術・技能やノウハウの喪失が懸念される、いわゆる「2007年問題」の対策が遅れています。

あなた(経営者)は団塊の世代の技術などを次の世代にどう伝えていきますか?

昭和22年から昭和24年に生まれた「団塊の世代」は約670万人とされ、平成19年から60歳の定年退職を迎えます。各企業の生産現場では、労働力減少のほか、団塊の世代が持つ高度な技術力やノウハウを、どう次の世代に伝えていくかが課題となっています。

特に全企業の9割以上を占める中小企業の経営者からは「企業体力に限界があり、技能継承に向けた行政の支援は重要」などの声が強くなっています。

あなた(経営者)は熟年社員が企業を去ったあとの対応をどうしますか?

いま、企業の採用現場でも日本の製造業の生き残りをかけた取り組みが行われています。
例)「緊急保守マイスター」(東京ガス)とはガス管保全を担当する熟年技術者たちです。

そこで中小企業の経営者にご提案申し上げます。熟練技術者の「暗黙知」を若手技術者に伝えるためには自分の「体験を伝える」というトレーニングが必要です。

熟練工と言わず、たとえば、昔は良くありましたが、テレビの映りが悪いときには、ある一定の角度である決まった場所を「バンッ」とたたくとテレビの映りがもとに戻ることがありました。

この「どのような場所をどの角度でたたくか」という知識は経験からくるものであり、なかなか言葉では言い表せないものです。このようなノウハウや知識が暗黙知と言われるものです。

知識には「形式知」と「暗黙知」があります。形式知とは言葉に表される知識です。一方、暗黙知とは言葉には言い表せないような知識です。

しかしながら、口下手の熟練工が上記のトレーニングを受講することで「体験を伝える」ことは難しくないことに気づいていただくことができます。

     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                       - 【効果的な質問】 -
     ………………………………………………………………………………………
<疑問符の役割(その2)>

what、why、how の役割

1.what(何、どんな〜)
またwhy(なぜ、どうして)についても同じようにwhat(何、どんな)を使って、言い換えることが可能です。

why--->>>what

A あなたはどうしてそうしたのですか?(why)
B あなたがそうしたのにはどんな理由があるんですか?(what)

この場合は、AとBの質問にどのような違いがあるでしょうか。考えてみてください。

2.how(どうやって)
アイディアを探っていくときに使います。

howの質問は、アイディアを発展させ、具体的な行動を引き出していくときに有効です。
順番としては、whatで明確になった問題をhowで発展させます。

あなたはどうやったらその会議を成功させることができると思いますか?
あなたはスタッフのやる気をどうすれば引き出すことができるだろうか?

【01】「ミッションを絞り込む質問」
【02】「強みを見つける質問」
【03】「客観性を確認する質問」
【04】「効果的な質問をつくるポイント」
【05】「効果的な質問の条件」
【06】「限定質問と拡大質問(その1)」
【07】「限定質問と拡大質問(その2)」
【08】「質問の力」
【09】「疑問符の役割(その1)」

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