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DRIVEN NEWS BACKNUMBER

2007年1月20日(土) <第1750号>

                         「天真爛漫」(No.1)

[性質・言動が飾り気のないこと]

┏━━━━━━━━━━┓
 フリーターが問題なのは
┗━━━━━━━━━━┛
経済的な面もさることながら、無力感に支配され、「自分の生きる価値」を見いだせずにいること。自分のやりたいことは何なのか、何に向いているのか、ということを知り、社会の荒波の中でもしっかりと生きていけるすべを身につけてもらいたい。

「若者が夢を持てる社会」をつくるのは、私たち大人すべての責任なのではないか。

いま、高卒でフリーターになる若者の勤労観・職業観が希薄になっていることを批判する大人たちが非常に多いですが、少なくとも2003年夏に私が出会った子どもたちは、世評とは違って、素直な現役高校生でした。

場当たり的な雇用施策しか打ち出せない政府役人、自らは経営責任を取らずに人減らしや高卒の採用を見送るなど雇用調整しか手だてがないと嘆く会社経営者、親が高校に期待するのは大学への進学率で高い就職率など評価しないと求人票の見方も説明しない進路指導の教諭、そして配置転換、子会社出向・転籍、リストラで再挑戦を諦めかけている父親。彼らはそんな大人の姿を見ながら、毎年9月の就職試験に挑戦します。

そこで就職アドバイザーとして貴重な体験をした中から感じたことをいくつかお伝えします。

経営者は本気で若手労働者を採用したいのであれば、自ら、近隣にある高校の進路指導室を訪れ、自社PR(例えば、もの作りの素晴らしさなど)や会社訪問、会社説明会の申し合わせをしてください。時間を持てあましている子どもたちは、何かに興味をもつと信じられないパワー(若さ)を発揮します。
 
夏休み、自社に興味をもった高校生を高校から紹介してもらい、アルバイトで自社業務を体験できるなどの取り組みを期待します。

                                          (エッセイスト 大前乃英雄)

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