2007年1月19日(金) <第1749号> 「Always Listening」(2007年) − いつも相手の話を聴きましょう − いつでも出会いは真剣勝負です! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【39】「アイメッセージ」する母親 - ……………………………………………………………………………………… 「私(I)」を主語にして自分の思いを語ることで、相手に何をわかってほしいのかを伝えます。 <例1> 夜遅く自室でDVDを見ている息子に、母親が音量を下げるように伝えています。 母 「もっと音を小さくしてよ。ご近所に迷惑でしょ」 息子 「せっかくいいところなんだから、少しくらいいいじゃないか。まだ、11時だよ」 母 「とにかく迷惑なんだから、すぐに音量を落としなさい」 息子 「せっかく試験が終わったから楽しんでいたのに。うるせあな」 母 「聞こえてるの」 息子 「わかったよ!消せばいいだろ」 (乱暴にDVDプレーヤーのスイッチを切る) 一方的に母親から文句を言われた息子が不満を爆発させて、言い争いになってしまいました。 <例2> 母 「夜遅くに大きな音を出すと、近所の人に迷惑じゃないかって、お母さんとても心配なの」 息子 「あと少しだから、ちょっと待ってくれない?」 母 「少しの時間ならいいと思っているわけね。でも、夜はどこの家でもゆっくりと過ごしたいでしょ? お母さんはなんだか気になってしかたがないのよ」 息子 「そんなに気になるの?」 母 「ええ、そうなの」 息子 (音量を落として) 「じゃあ、このくらいで大丈夫かな?」 母 「そうね。大丈夫だと思うね。ありがとう。」 母親は子どもの気持ちをいったん受けとめたうえで、それでも納得できないことを「お母さんは気になってしかたがないのよ」と自分を主語にして「アイメッセージ」で伝えました。 「アイメッセージ」では、行動・影響・感情の3つの要素が入っていることがポイントです。 まずは行動というのは相手の行動です。お母さんは音が大きいという我慢できない行動について子どもを責めることなく表現しました。次にお母さんは子どもの行動によって引き起こされた自分への具体的な影響を伝えています。そして、その行動や影響に対する自分の感情をストレートに表現しました。 「アイメッセージ」は相手を非難しないので、プライドを傷つけることなく、自分の意見を伝えることができます。 <"あなたが幸せになるために"99の質問を一緒に考えてみましょう。> 【40】あなたは信用づくりは、どうすればよいと思いますか? <バックナンバー> 【01】「お客様サービスセンター」 【02】「コールセンター」 【03】「採用面接者」 【04】「美容経営者」 【05】「コミュニケーションリーダー」 【06】「女性管理者」 【07】「プロ野球監督」 【08】「西郷隆盛」 【09】「セールスパーソン」 【10】「オペレーター(コールセンター)」 【11】「能動的な聞き方をする母親たち」 【12】「精神科医」 【13】「カウンターセールス(銀行)」 【14】「"いい感じ"の上司」 【15】「"いい感じ"の上司(その2)」 【16】「"いい感じ"の上司(その3)」 【17】「人間ドックを受けた医者」 【18】「回答者(人生相談)」 【19】「田中リーダー」 【20】「田中リーダー(その2)」 【21】「中田リーダー」 【22】「中田リーダー(その2)」 【23】「"いい感じ"の上司(その3)」 【24】「採用面接者(その2)」 【25】「話を聞いてくれる人」 【26】「話を聴いてくれる人」 【27】「ベートウヴェン」 【28】「話を聴く姿勢がある上司」 【29】「共感する人」 【30】「自己一致している人」 【31】「聴き屋」 【32】「聴いてもらいたい妻」 【33】「山田さん」「鈴木さん」 【34】「MBAを取ろうとしている営業マン」 【35】「部下と同じ人間であることを忘れた上司」 【36】「巻き込まれた看護師」 【37】「問題を抱えている人、悩んでいる人」 【38】「時間がない上司」
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