2006年2月4日（土） <第1400号>

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 「Always Listening」(2006年)

　　　　　　　　　　　　　 　　　 −　いつも相手の話を聞きましょう　−

　　 いつでも出会いは真剣勝負です！

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-　【19】田中リーダー　-
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発言をどのように受け止めれば、相手は「わかってもらえた。共感してくれた」と思うのでしょうか。
話し手に対する反応はそれぞれ三つずつあります。どの反応がもっとも共感的でしょうか。

＜発言事例−１＞
「課長、私を田中リーダーのチームから外してください。もうやってられませんよ。リーダーは私が九分通り仕上げた仕事を、何の説明もなく若い山田君に渡って言うんですよ。そして私にはまた次の新しい仕事をやれと言うんです。

誰だってこれまで一生懸命やってきた仕事は終わりまでやりたいですよ。若い山田君に渡すなら、始めから全部説明しなきゃなりません。彼がやってもうまくいきっこないですよ。結局また私がやることになりそうです。リーダーは何を考えてるんだが、人の苦労も知らないで」

反応Ａ
「リーダーは君のためを思ってそうしたんだよ。そして君が何かも一人でやるのではなく、山田君を育ててほしいと思ってそうしたのだろう。もう君ぐらいのベテランになるとそういう立場になるんだよ。

僕も君ぐらいのとき同じような目に遭って腹を立てたけど、まあ、そう怒るな。次の新しいものを立ち上げることで君の能力はさらに伸びるチャンスとなるじゃないか」

"あしらわれた"

＜発言事例とその反応＞
反応Ａは×(ＮＧ)です。

「リーダーは君の能力を買っているんだよ・・・」「君くらいのベテランになると・・・」など、一見相手の気持ちを配慮し、相手を尊重しているような印象を与えます。

しかし、九分どおり仕上げた仕事を説明なしに渡せと言われた担当者の悔しい気持ちや、最後までやり遂げたいという思いに対して共感を示す具体的な言葉はありません。

自分も若い頃は同じ目に遭ったことがある。しかたがない、諦めろ、と言わんばかりで、一方的な発言です。話し手は自分の意見を軽く"あしらわれた"、という印象を受けるのではないでしょうか。

＜"あなたが幸せになるために"99の質問を一緒に考えてみましょう。＞
【21】あなたは聞く能力(態度・姿勢)とはどんなことですか？

＜バックナンバー＞
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