2005年5月6日(金) <第1126号>
「沈黙は金なり」(『聴く』)(第11回)
− 相手の話をじっくり聴くとコミュニケーションが円滑になる −
【11】ぐちを聞く
大切なのは、積極的に聞いてあげるという姿勢です。
気をつけたいのは、ぐちを自分の心の中に入れないことです。
○ 自分自身の気持ちとそのぐちを関係させないこと
○ ぐちの対象になっている人をかばわないこと
○ 親身になって聞いてあげること
へたに聞き手がぐちを自分の気持ちと関係させると、必ずといっていいほど、ぐちっている相手に批判の目が向きます。
昔の主婦には井戸端会議があり、そこでは自然に聞き上手になっていきました。ぐちはできるだけ話してもらって、聞き手は自分と関係づけないで地面にながしてしまうのが、聞く極意です。
下手なぐちの聞き方とは、自分を話し手のぐちに関係づけてしまうことです。
ぐちの大部分は悪口です。ぐちを言うということは、当人に対してではなく、第三者に言っているのです。これは悪口を直接その人に関係させないための知恵です。悪口を言うからこそ、私たちは悪くならないですんでいるのです。
そう、悪口は精神の浄化作用なのです。
自分と関係させずに言ったり、聞いたりできると、自然の浄化作用が働きます。
<バックナンバー>
【01】「沈黙で売る」
【02】「素直に聞く」
【03】「話し上手は聞き上手」
【04】「真剣に聞く」
【05】「相づちを打つ(その1)
【06】「相づちを打つ(その2)
【07】「相づちにも種類がある」
【08】「くり返す(相づちの高等技術)」
【09】「相づちはタイミング(上手に聞く)」
【10】「聞いた話は忘れる」
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