2004年8月7日(土) <第976号>
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【最適設計】
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<復活!乱視点>
【54】若年失業率
平成15年度大学等卒業予定者の就職状況調査(4月1日現在)
○ 日本の状況
学生の就職活動は、有名な企業に集中しています。
知名度が低く、求人難の優良な中堅・中小企業には足が向いていません。
ここに、いわゆる学歴偏重(ブランド大学からブランド企業への就社)による
大学等卒業者の雇用のミスマッチ、「若年失業者」を生み出している背景があります。
○ 若年失業者に対する今後の施策
若年失業率の低下のために何ができるのか。
● 個人カウンセリング
一部の大学では相談員が、マンツーマンで学生の就職の悩みを丁寧に聞く制度を持っています。しかし、それは私立のブランド校だけであり、多くの国公立大学では厳しい財政の下では、
そうした体制は取れていません。
大学の就職担当者だけでなく、ゼミの学生の就職相談にのり、「授業して終わり」ではなく、
自分の仕事の役割、義務をもっと広げるなど教官の自覚が重要です。
● 職業教育
「小学校から職業観を育てるプログラムが必要です。早い段階から職業について理解させ、
自分の適性を考えるように仕向けるべきです。」
こうした現場の体験から求人と求職のミスマッチを解消するだけでも、就職難の現状をかなり
改善されます。
● インターンシップ制度
「就職してみて、想像していたのと仕事の内実があまりにも違うので驚きました。
入社しても教育制度がほとんどありませんでした。
上司はリストラで余裕がなく、新入社員は放置状態でした。
サービス残業、長時間労働で心身が疲労し、会社の将来像も示されないので見切りました。」
学生が事前の"就労擬似体験"ができることは貴重です。
企業にとって、一時的にでも、職場に学生を抱えることは、確かに手間やコストもかかりますが、こうした制度は、結局は自社の利益にもつながるし、社会的責任の一つとも考えられます。
※EUの状況
若年失業は社会保障制度の基盤を根底から崩し、将来不安で麻薬患者を増やし、
生活が安定しないことから、同棲による非嫡子を多く生み出すといった社会問題も
指摘されています。
日本でも、すでに20代の国民年金未納付が顕著になっています。
<バックナンバー>
【01】上手な夫婦げんか(わずかなEQ)
【02】上手に部下を批判する秘訣
【03】感情に関するコンピテンシーの採用
【04】キャリアで成功した科学者
【05】最初の30秒間
【06】マシュマロを食べなかった子どもたち
【07】マネジーメントされた心
【08】モチベーションの関連するコンピテンシー
【09】コミットメント(献身意欲)の真髄
【10】率先行動を発揮する人たち
【11】楽観主義者
【12】共感性を生む人たち
【13】傾聴の技術(至芸の技)
【14】フィードバックの至芸(フィードバックを提供する技能)
【15】顧客が経験する「会社」
【16】陽気なバスの運転手
【17】豊かな個人的ネットワークを築いている人たち
【18】すぐれたコミュニケーター
【19】冷静を保つ人たち
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<あなたは「ありがとう」と言えますか>
【6】心が動けば体も動く
心が動けば体も動きます。体が動けば心も動きます。
とにかく、体が動けば気持ちが若くいられます。
また、歩くと頭がクリアになります。
それは足と脳とがつながっているからです。
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【20】対人関係の魔術師
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>>★大きな成功を収めているリーダーは人を動かし、鼓舞し、魅力する★<<
人々はリーダーに深い関心を示し、リーダーの動作を模倣します。
残酷で傲慢なリーダー、あるいは気まぐれなリーダーは、グループのやる気を低下させます。
○ 「感情のたれ流し」
人材を惑わす感情が流れると、人材に不安感、沈滞感、あるいは怒りの感情が生まれます。
大きな成功を収めているリーダーは、前向きの、高いレベルのエネルギーを組織全体に
拡散します。またグループのリーダーのムードが前向きであればあるほど、グループのメンバーのほうもさらに前向きに、支援的に、協調的に行動します。
○ 「リーダーが持つカリスマ性の3つの要件」
・強い感情を抱いている
・感情を強力に表明している
・感情の(受け手というよりも)送り手になっている
高い表現力を備えたリーダーは、その顔の表情、声の調子、ジェスチャーあるいは全身を通じてコミュニケートします。この能力を通じて、ほかの人たちを動かし、鼓舞し、魅力します。
>>★そのグループは、グループ内に調和を生み出したときにすぐれた業績を達成する★<<
チームワークを活かす才能がその他の個人のベストの才能を呼び覚まします。
また次の人材のベストを引き出すことによって掛け算的に向上します。その結果、一人の人材ではとても成し遂げることができないレベルの業績を、グループとして達成します。
チームの業績に関するチームワークの効果は、メンバー間の人間関係(化学的融合)に依存しています。
対人間スキルとグループ・メンバー間の融和がグループの業績の鍵です。
グループに少なくともIQの高い人が一人所属していることは、グループのすぐれた業績達成に
重要ですが、それだけでは十分とは言えません。
グループの業績に障害をもたらす可能性を秘めている人物は、「あまりに熱心な業績追求者」
であり、ほかの人たちから十分な貢献を引き出すことにもあまりに統制的に、専従的に対応するような人物です。
モチベーションはきわめて重要です。
もしメンバーたちがゴールを大切に思い、ゴールに貢献意欲を燃やしている場合には、彼らは
ベストを尽くしてゴールを達成しようとします。
グループまたはグループリーダーは、グループ内に調和を生み出したときにすぐれた業績を達成します。このようなグループは各メンバーからベストの才能を引き出します。
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