2002年11月21日(木) <第351号> ┏━┓ スペシャルレポート(特集) 第一弾 ┃■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗━┛ 「熱設計」-- 放熱・排熱の傾向と対策 -- 〜 ゴールはファン無し製品 〜 < http://www.a1s.co.jp/thermal/SERVICE.htm > 第1回:< http://www.optworks.co.jp/news_log/2002/1003_302.html > 第2回:< http://www.optworks.co.jp/news_log/2002/1010_309.html > 第3回:< http://www.optworks.co.jp/news_log/2002/1017_316.html > 第4回:< http://www.optworks.co.jp/news_log/2002/1024_323.html > 第5回:< http://www.optworks.co.jp/news_log/2002/1031_330.html > 第6回:< http://www.optworks.co.jp/news_log/2002/1107_337.html > 第7回:< http://www.optworks.co.jp/news_log/2002/1114_344.html > ○ペルチェ素子 電流を流すだけで冷却・加熱が自由にできる半導体素子です。電気を熱に変える方法として、よく使われるのはコンプレッサーと冷媒を用いるシステムですが、ある程度の振動や騒音から免れることができません。 また、近年、冷媒に使われる「フロン」に代わるさまざまな冷媒が開発されていますが、環境問題を完全にクリアしていません。 これに対してペルチェ素子は、冷媒も使わず、回転や振動する「機械」部分がありません。きわめてシンプルな構造で、電流を流すだけで加熱も冷却もでき、すぐ熱くなりすぐ冷えるという温度の応答性も高く、理想的な半導体素子であるといわれています。 最近は、地球環境問題を背景に、ノンフロン技術の一つとしてペルチェ素子を応用した新商品が市場に投入されています。 ○応用商品 ・CPUクーラー ・電子冷蔵庫 ・電子セラー(食品保存庫) ・圧縮機不要の熱電式温度調節機 ○課題 パソコンのCPUを冷却するためにペルチェ素子を使いますが、CPUを必要以上に冷却する場合に起こる発熱(ハソコンケース内部に数10Wの発熱が追加される場合、他の部品が壊れてしまう)、消費電力(36〜48Wを消費。電源の余裕が無ければ電源が故障する)など問題があります。 ○今後のマーケット 上記課題を解決できれば、エコロジー製品としてペルチェ素子を利用した消費者向け製品がシェアを上げることは間違いないと思います。 …≫次週木曜日(2002年11月28日)は、熱流体解析ソフトウェア製品をご紹介します。 ━━━━━━━━ 『関連情報サイト』 ━━━━━━━━ 凵uCPUクーラー」 < http://www.kendon.com/kr-1/kr1-inst.html > 凵uペルチェ方式電子冷蔵庫」 < http://www.iplaza.mee.co.jp/sales/rdp/rdp25.html > 凵u電子セラー(食品保存庫)」 < http://www.eco21.co.jp/cheflier.htm > 凵u熱電式温度調節機」 < http://www.komatsu.co.jp/research/study32.htm > 凵uペルチェ素子のマーケット」 < http://www.ohmdenki.com/boxcool/market/market.htm >
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