2006年10月12日(木) <第1650号> 「漢字の読み書きをしましょう」 − 国語の読解という視点から漢字力を養う − 知っていることを引き合いに出して類推する わかりにくいことを手っ取り早く理解するには、知っていることを引き合いに出して類推するのが一番だということです。たとえば、工場の物づくりの仕事は家のなかの「サシスセソ」の仕事とよく似ています。 <車両工場> 車両の外板をフレームに張るとき、スポット溶接やスポットヒーティングで処理したあとピシッとさせるには水をかけます。「な〜んだ、障子貼りと同じだ」 鉄材の熱処理で「徐冷」とか「急冷」というのは、里芋を煮詰めるときと、ほうれん草を青々とさせようと急いで冷水に晒すのと同じです。 根菜などを煮るとき、同じ大きさに切れば熱の通り方が均一で、同時においしく煮上がりますが、溶接作業も溝の切り方やビードの置き方が整然と揃っていなければ強度が問題になります。 蓮根や大根など、素材の性質や繊維の姿によって、歯ごたえがほしいときと、柔らかい口当たりにしたいときは切り方も煮方も違います。素材の性質を知って仕事をするのは、家のなかでも工場のものづくりでも同じです。 突飛な発想でも自分が知っていることと重ね合わせて類推して、何とか仕事を理解するようにしましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【重要漢字】 - ……………………………………………………………………………………… <生活> 01.皇帝ナポレオンは波乱万丈のショウガイを送った。 02.物理学者になって科学技術の発展にコウケンしたい。 03.競馬の醍醐味を知った時からダラクの人生が始まった。 04.若者は理想を性急に求めるあまりサクゴに陥りやすい。 05.どんな悲惨なキョウグウになろうとも希望は捨てない。 <バックナンバー> 【01】不世出の強打者でもスランプにオチイることがある。 【02】増税反対をウッタえた政党が総選挙で大躍進した。 【03】今や二人の愛の成就をサマタげるものなど何もない。 【04】春風にサソわれて一家でピクニックに出かけた。 【05】叔父は貿易業をイトナむかたわら執筆活動をしている。 【06】大学受験にソナえて評判の高い問題集を購入した。 【07】名刑事の鋭い推理が事件のカクシンに迫る。 【08】才能ある新人の活躍が人々のカンシンを集めた。 【09】賃金引き上げのための会社とコウショウする。 【10】新製品はジュヨウが多くて生産が間に合わない。 【11】インフレは経済の成長をソガイする要因だ。 【12】不況のため企業の業績が赤字にテンカした。 【13】どんな天才的な画家でも最初はモホウから始める。 【14】パリのノートルダム寺院はゴシック建築のテンケイだ。 【15】ピアノ独奏曲をカンキョウの赴くまま一気に書き上げた。 【16】彼は西欧美術、ことに絵画史についてゾウケイが深い。 【17】芥川は『今昔物語集』をソザイにして多くの短編を書いた。 【18】耽美派の谷崎潤一郎は美とカンノウの世界を描いた。 【19】王は自らギセイとなることで国家滅亡の危機を救った。 【20】「神」は人間的現実をチョウエツした絶対的存在だ。 【21】象徴派の詩人は言葉のユウギにふけるものだ。 【22】文化のシュウゾクの違いによって挨拶の仕方も異なる。 【23】あの彼女に僕のこの熱い思いが通じたなんてキセキだ。 【24】生命のソンゲンを傷つける行為は、何人とて許されない。 【25】ペストはネズミをバイカイにして広まる病気である。 【26】コンキョの薄弱な論理は誤った結論を導いてしまう。 【27】ハトは鳥の一種だから鳥はハトを概念上ホウガンする。 【28】老猿が遠くを見つめる姿は深いシサクをしているようだ。 【29】作家は新しい文学の創造をシコウして精進を重ねる。 【30】動物の生態のタンキュウにより人間の本質がわかる。 【31】社員全員の努力で会社のギョウセキが急激に上がった 【32】パソコンの大量導入で仕事のノウリツがアップした。 【33】商売ハンジョウの鍵は徹底した市場調査と招き猫にある。 【34】社会キハンは既存の秩序を保持するために機能する。 【35】明治イシンは日本の近代化を促進する契機となった。 【36】二カ国間の小さなコウソウが国際問題に発展した。
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