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2002年4月5日(金)<第151号>

<技術開発事例紹介>
スピーカー
○日本ビクター株式会社< http://www.jvc-victor.co.jp/ >
▽スピーカーシステム「SX-DD3」
< http://www.jvc-victor.co.jp/products/hifi/SX-DD3.html >
▽「DDスピーカー」
< http://www.jvc-victor.co.jp/audio_w/product/system/fssd1000/setumei.html >
 振動版などに新材料を採用したほか、磁気材料を増強して音質を向上させています。メーンスピーカーには「DDスピーカー」を搭載しています。また不要な振動を防ぐ凹凸状の振動版には、高分子ポリミド樹脂を採用。従来品に比べ1.3倍の剛性を持たせ、高域の再生帯域を約2倍の50キロヘルツまで引き上げました。

<乱視点>
○新製品を生み出す制振・制音化技術
- その2 -
▽設計の改善による低騒音・低振動製品の開発
 振動・騒音の発生源として従来から多いのは、振動の共振によるものです。構造物に振動が加わる場合、加振力の振動数によって構造物の応答振幅の倍率が変化します。特に、固有振動数と呼ばれる、構造物の固有値では振幅が著しく増加する、これが共振と呼ばれる現象です。共振による過大な振動の発生は騒音という環境の面だけでなく、機器の疲労破壊事故のように、安全性の点からも問題となるケースも多いです。
 共振をさけるためには、構造物の固有値解析やモーダル解析をしてその応答特性を調べると同時に、発生源の振動周波数分析や発生原因調査をして共振振動数を求め、これをさけます。
< http://www.shimadzu.co.jp/ssr/simulation/sindou.html >
 共振にならなくても振動は起こるので騒音が発生します。加振力の大きさは発生源の力の変化に比例するので、力の大きさや方向の変化を少なくするため、停止・駆動を繰り返す往復運動をほぼ低速の回転運動に置き換えたり、加速・減速の変化を緩やかにします。
 また、機構の単純化や駆動源の変更によって騒音の発生する機構を減らしたり、運動機構のバランスをとることにより振動を低減します。流体機器では流れの剥離や乱れが渦の発生源となるので、プロペラや流路の形状をなめらかにしたり、発生する渦を干渉させて、騒音の発生を防止しています。

★ご意見・ご感想をお寄せ下さい。
info@optworks.co.jp

< ピックアップリンク >
○タテマツ音工(「3ウェイホーンシステム」)
< http://www.ta-on.com/horn3-1/index01.htm >

○AXL(アクセル)(「ダンボールスピーカー」)
< http://www.sta-g.com/hatsumimi/ >

○株式会社アドバンストテクノロジー(高周波解析ソフト「FullWave」)
< http://www.ad-tech.co.jp/e33_3.html >


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