2013年1月18日（金） <第3489号>
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■■■■■■■■２０１３年も忘却に「抗う」■■■■■■■■
5421.悲劇は大げさに表現する？
よりも、抑制して書いたほうが人の心が届く。
5422.パウロは、善を行いたいのに悪を行ってしまう人間のあり方を、罪、と呼んだ。
私たちは、自分が悪をなしていることに気づかず、
たとえ気づいても、その事実から目を背けたくなる。
しかし、悪を引き起こす無知や欲望の存在を自覚することではじめて、
自己を律することが出来る。
5423.企画書には、通る文章、がある。
企画は記憶の複合で、頭の中に散らばっている、これは面白い、
という気づきのピースが２つ以上くっついて生まれる。
日々、人と違う視点で物事を見て、気づき、を重ねる努力が必要だ。
一番重要なのは、何でこんなことを思いついたんだろう？、と思わせること。
普段道を歩いていても、人と違う視点で物事を見るクセをつけ、
それらを記憶しておいて必要なときに結合させる。
ありそうでなかった、企画を出すことが重要だ。
まずは、市場調査をしたり、相手にヒヤリングをして本当に望んでいる課題について考える。
次に、その枠の中で、他が思いつかない解決策を盛り込む。
そして、頭の中かで内容が９割方仕上がっている状態にする。
最後に、机で紙に落とし込む。
5424.言い出しにくいこと、伝えにくいことがある。
そんなときは、心を込めて自分の字で書くと、相手は気を許す（かもしれない）。
5425.良い苦情の書き方には、それなりにコツがある。
第一には、７分褒めて、３分けなすこと。
第二には、細部にうだうだと拘泥しないこと。
第三には、苦情のエッセンス、のみ可能な限り簡潔に書くべし。
5426.簡潔、集中、余韻の３点がポイントだ。
簡潔で、ひとつの点（優しさ）だけを褒め、最後に余韻を残す。
例）山口 瞳さんが伊丹十三さんを紹介する。
彼はいつも控えめで無口であったが時折ボソットと口をきくと、
それはいかにもその場にふさわしい発言であり、
おどろくほど正確であり、同時に、うまい言い廻しであった。
不思議な少年であった。
5427.情感とメッセージを伝える短い文章がある。
しんしんと松の上に雪が降り積もる映像が浮かんでくる。
例）昭和２１年、敗戦の混乱の中で詠まれた。
降りつもる 深雪にたへて 色変えぬ 松ぞ雄々しき 人もかくあれ
戦争に負け、東京は灰燼に帰した。
それでも冬になれば、深々と雪は降る。
寒さに加えて雪の重さが皇居の松の上にものしかかる。
しかし、松は緑の色を変えずにじっと我慢している。
松は決して折れない。
松の枝はたわみはするが、決して折れることはない。
戦争には負けたが、日本人も松のように折れることなく、
雄々しく立ち上がらなければならない。
昭和天皇は敗戦後の
国民に、打ちひしがれてはならない、という気持ちを伝えたくて、
この歌に託したのではないか。
5428.本は誰でも書ける。
では、どういったテーマが読者の共感を呼びやすいのか？
２つのタイプがある。
１つは、業界では常識だが一般にはあまり知られておらず、
かつ知っておくとメリットがあるようなことだ。
（たとえば、消費者の知らない裏側を知っている、とか）
もう1つは、仕事や生活で役に立つノウハウを教えること。
（たとえば、日ごろから人にものを教えている人は、それをそのまま本にできる）
5429.Ｃ．Ｃの仕事は、振れ幅、が大きければ大きいほどいい。
いいことばかり言ったら、クライアントは共感しない。
クライアントが共感するのは、頂点から穴に落ちていくか、
どん底から這い上がるか、そのどちらかだ。
5430.人はみな、何か積み重ねてきたものがある。
自分だけの経験や技術、コツみたいなものだ。
それを引き出して、読者目線を持つことができれば、１冊の物語本が出来上がる。
－ 明日（１／１９）は『5431.クレーマーへの対応は、きれいごとでは済まない。』 －
＜バックナンバー＞
5411.お客様は神様ではない。
5412.詫び状には、通る文章、がある。
5413.英語のことわざから日本語のそれを連想できない（⑤／１０）。
5414.have a lot of things to do.
5415.結婚した、子どもが生まれた、自宅を新築した。
5416.闊歩する大人はかっこ悪い。
5417.カンブリア爆発って何？
5418.ビジネスレターを書くときには気をつけたいことがある。
5419.暗闇が怖いのが一般の人の感情だ。
5420.多くの企業は、クレーム処理を、丸投げ、している。
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