2010年1月24日(日) <第2403号> − Aとのコミュニケーションをデザインする − 美しい日本語は、あいさつ語が大部分である。あいさつ語とは、「声をかける」ことばである。 「ありがとう さよなら はい おはようございます わたくし さわやか あなた おやすみなさい すいません どうぞ いいえ いらっしゃいませ おかあさん ほのぼの ごめんなさい しぐれ たそがれ はは いただきます いってらっしゃい うららか こんにちは ふるさと・・・・・・」。 これによって、相手との距離がぐっと縮まる。この声の接触行動が自己表現の道を開く。 34.禅師 高名な侍(1) 「地獄、極楽はどこにあるのでしょうか? 拙者には分りかねます。お教えくだされ」 禅師(1) 「地獄、極楽など、武士が聞くことではない。そんなことを聞くのは腰抜けじゃ」 高名な侍(2) 「何を申す。禅師たりとも許しておかぬぞ!」 (侍が刀の柄に手をかけた) 禅師(2) 「少しは骨のあるところを見せてみよ、腰抜け侍め」 高名な侍(3) 「何を!」 (侍は太刀を抜いて、一打ちにしようとした) 禅師(3) 「それ、そこが地獄」 (侍は刀を収めて考えた後、身を整えて深く一礼した) 高名な侍(4) 「なるほど、よく分りました。拙者は一時の怒りで、身を滅ぼすところでした」 禅師(4) 「それ、そこが極楽じゃ」 − 明日(1/25)は『35.『今自分が生かされている』お母さん』を掲載します − <バックナンバー> 00.子どもの心をつかむ 01.事例 02.コンビニの店員の心をつかむ? 03.レストランで接客している女性 04.職場で具合の悪そうな部下を見つけた上司 05.「わかりません」と答える研修医A 06.不定愁訴(”愚痴外来”) 07.聴き遂げる 08.真摯に耳を傾ける 09.外科医と患者 10.年配の男性のお客 11.魚売り場の店員 12.不安はあるが暗くはない家族 13.ぐっと言葉を呑み込んだ上役 14.会議室から急ぎ退室する上司 15.感動した新人の頃 16.設計 Vs. 営業 17.やってられない、部下 18.気配りのよい人 19.”おとな”の夫 20.仕事で納得いかない後輩 21.話の流れを作る人 22.上司のよく使う表面的なコトバの裏のホンネ 23.大工の棟梁 24.女子社員用「社員用語集」 25.「報告」する警察官 26.普通の母親と良い母親 27.教師に対して、腹を立てている中学生 27.教師に対して、腹を立てている中学生(続き) 28.離婚した母と子 29.早口の女子大生 30.「働いてどうなるの?」と聞く若者 31.繁盛している食堂のおやじ 32.大阪の小学生 33.ふつうの患者とみごとな歯医者
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