2010年1月1日(金) <第2380号>
− Aの囁きを聴く −
部下の立場にいるAさんは、一日を通して口に出る自分の"囁き"に注意を払っていません。
上司の立場にあるあなたは、部下のAさんの"囁き"を「かがやき」に変えてみてください。
686.社長は15年ほど前から病気がちで、社員の前にあまり姿を見せない。
在社時間は1日平均約3〜4時間で、驚くほど会社の実務に口をはさまない。
会議どころか、方針発表会にさえ出席しない。
まさに顔の見えない社長である。
ところが、この会社は食品卸売業でありながら毎年、経常利益を2〜3%確保している。
687.何がこの会社の強みなのか。
それは、社長は毎朝必ず専務とミーティングを行う。
社長の方針・指示の内容や考え方は即、2人の常務に伝達され、販売・仕入れ部門へ下りていく。「スピード」と「役員陣が社長の考えをよく理解していること」、そして「幹部・管理職の実行力」
の3つが、この会社の強みなのである。
688.「オーケストラ型」の組織では
トップの指示・命令は、その場で瞬時に現場に伝達され実行されるが、実行後の継続性に
欠ける。本来は、管理職がチェックすべきところを、管理職は現場のプレーヤーに逃げ込んで
チェック・指導をしていない。
したがって、社長は実行・徹底を持続させるために、毎日工場に張り付いて檄を飛ばし、
現場を取り仕切らざるを得ない。
689.部下に達成できないゴールがあるときは
自分がおかれている現状が分かっていないのではないか。
そんなときは、部下の棚卸をすることでそのギャップを埋めるいい機会である。
690.経営者の「魅力」と「情熱」が、人を動かし、マーケットを動かす。
もちろん、「情熱」だけで全部が全部、成功するわけでない。
「情熱」に、皆を納得させるだけの内容がないといかん。
そやけど、いくら内容が素晴らしくても、紙に書いた演説では、「それはよろしなぁ」で終わって
しまう。「したい!」気持ちを強烈に持って欲しいんです。
− 明日(1/2)は『691.面接官の「三種の神器」は、「うなずき」「視線」「ほほえみ」。』 −
<バックナンバー>
676.よく「全社一丸となって何々をしよう」
677.経営者が知りたいのは、成果を生みだしたプロセスである。
678.トップがオープンマインドで
679.百貨店の経営者は
680.最高の客室乗務員は、乗客を快適な気分にすることに心を砕いている。
681.「あの人じゃなければ駄目だ」という仕事も
682.飲食店の経営は、わずかなことの積み重ねである。
683.日本は何でなら、ものづくりで勝てるのか?
684.「経営とは実行である。実行なくして計画なし」
685.A社は年商30億円の食品卸売業である。
686.社長は15年ほど前から病気がちで、社員の前にあまり姿を見せない。
687.何がこの会社の強みなのか。
688.「オーケストラ型」の組織では
689.部下に達成できないゴールがあるときは
690.経営者の「魅力」と「情熱」が、人を動かし、マーケットを動かす。
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