2009年10月10日(土) <第2297号> − Aとのコミュニケーションをデザインする − 16.設計 Vs. 営業 どうしても、お互いに言葉尻をとらえて喧嘩腰の話になる。 <営業担当> 「仕様書が書けないのは営業の責任じゃない、ユーザーが最後に変更するからだ。だいたい品質が悪いからゲテモノ(特注の手がかかる製品)ばかりしかとれないんだ。標準機でも売れるような高品質にできないのは設計が弱いからだ」 (人の話を最後まできちんと聞くことに慣れていない営業は、言いたい放題だ) (営業の古株である部長クラスは設計部の話を相手の立場に立って聞く、という姿勢は持てない) <営業部長> 「タマがなければ営業は競合他社に勝てない。いったい次の新製品はいつ発売できるのか。また、新製品発売日を社外発表した後、発売日が遅れるんじゃないのか。どのくらい遅れそうなのか隠さないで本当の進捗状況をいえよ」 (まるで敵を攻撃するかのように、担当者レベル話に口を挟む) <設計部長> 「設計としても発売日に間に合わせたいという気持ちは強いから、 当然総力を挙げて取り組んでいる。でも品質はできる限りいいものを出したい。それでいつもぎりぎりになってしまう。設計から営業にお願いしたいのは、どうなんだ、どうなんだ、と攻めるのではなく、顧客の要望や競合他社の動向をもっとつかんできてほしいということだ」 − 明日(10/11)は『17.やってられない、部下』を掲載します − <バックナンバー> 00.子どもの心をつかむ 01.事例 02.コンビニの店員の心をつかむ? 03.レストランで接客している女性 04.職場で具合の悪そうな部下を見つけた上司 05.「わかりません」と答える研修医A 06.不定愁訴(”愚痴外来”) 07.聴き遂げる 08.真摯に耳を傾ける 09.外科医と患者 10.年配の男性のお客 11.魚売り場の店員 12.不安はあるが暗くはない家族 13.ぐっと言葉を呑み込んだ上役 14.会議室から急ぎ退室する上司 15.感動した新人の頃
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