2009年10月7日(水) <第2294号> − Aとのコミュニケーションをデザインする − 13.ぐっと言葉を呑み込んだ上役 (ドアを叩く音がした) 村中部長(1) 「村中です。お邪魔してよろしいでしょうか?」 本山取締役(1) 「入りたまえ」 本山取締役(2) 「何か急用かね」 村中部長(2) 「取締役、明日の会見ステートメントを持って参りました」 本山取締役(3) 「ああ、そうか。まだきみに打ち合わせをしていなかったね」 村中部長(3) 「はい。取締役がなかなかお時間をとって下さらなかったものですから。明日は重要な案件の 会議ですので、他の用件に優先して打ち合わせが出来ると思っていたのですが・・・・・」 (村中は暗に本山をなじるように言った) (本山は少しむっと来た。しかしぐっと言葉を呑み込んだ) 本山取締役(4) 「悪かったね。少し疲れていたものだから」 (本山は村中への不愉快な気分を押さえて言った) − 明日(10/8)は『14.会議室から急ぎ退室する上司』を掲載します − <バックナンバー> 00.子どもの心をつかむ 01.事例 02.コンビニの店員の心をつかむ? 03.レストランで接客している女性 04.職場で具合の悪そうな部下を見つけた上司 05.「わかりません」と答える研修医A 06.不定愁訴(”愚痴外来”) 07.聴き遂げる 08.真摯に耳を傾ける 09.外科医と患者 10.年配の男性のお客 11.魚売り場の店員 12.不安はあるが暗くはない家族
← Prev News Index Next→
Copyright 2001-2002 OptWorks Inc. All rights reserved. Contact Us