2007年7月29日（日） <第1939号>

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　−　リーダーシップとは何か　−

今回はご一緒に組織における7つのリーダーシップを学びましょう。

【08】もしも、コントローラータイプがリーダーだったら？
だれがリーダーに適しているか・・・。

1.もしも、コントローラータイプがリーダーだったら、メンバーに対して権限委譲させます。
コントローラータイプがリーダーとして優れているのは、なんといっても決断ができるところにあります。コントローラータイプは常に自分が「判断」したい、「判断」できる環境に身を置きたいと思っています。ですからリーダーという役割を担ったときには、水を得た魚のように、自ら「判断」を下そうとします。

うまく機能すれば、メンバーからみると、決定力のある、迷いの少ないリーダーとみられます。

しかし、一方でメンバーの意見を聞かない、すべてを自分で判断したがる独善的なリーダーというレッテルを貼られてしまう可能性もあります。

コントローラータイプのリーダーをコーチングするうえでまずポイントとなるのは、いかに、そうした自分が「判断」したいという欲求を脇に置かせ、メンバーに権限を委譲させるかです。

2.もしも、コントローラータイプがリーダーだったら、メンバーを承認させます。
コントローラーは自分がそれほどほめ言葉や承認をもらわなくてもやっていけるタイプです。
成果を出したときにピンポイントで「よくやった」と言われればそれで十分なところがあります。
だからメンバーに対しても、「そのくらいやって当然だ」というようなスタンスで臨んでしまいます。

しかしメンバーはコントローラータイプから承認をしてほしいと思っていることが多いものです。
ほしくてほしくてたまらないプレゼントがなかなかもらえない状態が続きます。

3.もしも、コントローラータイプがリーダーだったら、情報が入ってくる仕組みをつくらせます。
コントローラーが高いパフォーマンスを発揮するのは、十分な情報が目前に揃い判断できる体制にあるときです。

判断するための情報が不足すると、コントローラータイプはいらつきますし、冷静に物事をみることができなくなります。

権限委譲するというのは、情報がリーダーのところに入ってこなくてもよいということではありません。たとえメンバーに任せたとしても、情報はしっかりと自分の元に入ってくるようなシステムをつくっておくことが重要です。

そうすればコントローラーはとても気持ちよくメンバーに仕事を任せることができます。


＜バックナンバー＞
【00】はじめ
【01】あなたは『物語』が作れますか？
【02】あなたは『決断』ができますか？
【03】あなたは『伝達』ができますか？
【04】あなたは『ミッション』を持っていますか？
【05】あなたは『要望』ができますか？
【06】あなたは『承認』ができますか？
【07】あなたは『質問』をしていますか？


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…　つづく　…


　　　　　　　　　−　情報収集にはタイミングがあり、その活用にはノウハウが要る　−

情報収集ゲーム

【06】ゲームの進め方
(9)ゲームのまとめとコメント
状況分析表と各グループの反省事項をもとにゲームのまとめと講評を行います。まず各グループの代表に、チェックシートで討議した結果と反省事項を簡単に発表させます。

次にインストラクターが各グループの情報収集の状況や経緯を紹介し、どのクループが迅速にしかも質の高い情報を収集して問題解決したかを発表します。あわせて分析表のそれぞれの評価項目が情報収集のキーポイントであることを説明します。

その上で、このゲームから何を学んだか参加者に質問し、事後講義に移ります。

(10)事後講義
事前講義の振り返りとまとめの講義を行います。

ゲームから引き出された教訓を活かしながら、情報収集や活用、効果的な仕事の進め方などについて、実際の職場で起こったことや経験と対比しながら強調点を中心に説明します。


＜バックナンバー＞
【00】はじめに
【01】期待できる効果
【02】ゲームの流れ
【03】準備する教材
【04】ゲームの進め方(1)(2)(3)
【05】ゲームの進め方(4)
【06】ゲームの進め方(5)(6)
【07】ゲームの進め方(7)(8)


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…　つづき　…

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