2007年6月22日(金) <第1903号>
− 感情をマネージメントする −
今回は組織のマネージメントについてご一緒に考えてみましょう。
【08】他者との関わりのマネージメント
仕事上のミスや事故は、その多くがコミュニケーション不足、滞りによって起きています。今、同じ能力を持ったメンバーによる異なる2グループがあるとします。より豊富なコミュニケーションを交わしているグループの方が仕事の生産性は高いことをあなたはご存知ですか?
Q.あなたは異なる意見の人とも仲よくなれますか?
Q.あなたは周りの雰囲気をよくするのが得意ですか?
Q.あなたは相手のためと思うとやる気が出ますか?
Q.あなたはいつでも相手の話を聴く側に回ることができますか?
Q.あなたは誰とで付き合えることができますか?
Q.あなたは相手の年齢にかかわらず、敬意を払うことができますか?
人はどうして反目しあうのでしょうか?
人はどうしてちょっとしたきっかけで誰かと戦いの関係を作ってしまうのでしょうか?
戦う目的は何でしょうか?
それは、勝って相手に謝らせる(相手を変える)ことです。
事態が不利なときは、冷静さを装い、相手を無視することで、戦いの場から逃げます。そうすることで、自分は謝らない(私は変わらない)で済むからです。
あなたは会議などで他の意見とそれほど違っていないのに、自分のアイディアや意見にこだわったことはありませんか?
ありますよね、自分のプライドが許さないので、自分の意見は譲れないと・・・。そんなときは、お互いの成功に向けて、自分からコミュニケーションを作り出します。
リーダーやマネージャーの役割は、部下と戦うことではなく、「部下の話を多く聴くこと」、そして「部下からアイディアや工夫を多く引き出すこと」です。
… つづき …
<バックナンバー>
【00】はじめに
【01】感情のマネージメントとは
【02】自分観察(今の自分を味わうこと)
【03】自己観察の習慣のある人の特徴
【04】信念と自己認識
【05】感情を理解する
【06】「主体的な選択」と「楽観的な捉え方」
【07】他者理解
− 人件費に割かれるミーティングのコストと時間は馬鹿にならない −
対話するミーティングを心がける
【04】3者の役割
<ファシリテイター>
1.メンバー全員を共通のテーマに集中させる
2.発言者を守り、全員に発言の機会を与える
3.中立的な立場を守りつつ、時間内に目的を達成させる
リーダーやマネージャーはファシリテイターにはなれません。権限を持つ役職者がファシリテイターになると、中立の立場が保てなくなります。権限を持ち決断を下すべき人と、議事進行に徹する人は分けておく必要があります。
<参加者>
ミーティングを成功する鍵は参加者のモチベーションが高いことです。参加者同士がお互いの意見を尊重し、アイディアを批判せず、さらなるアイディアを重ねながら新しい発想を生み出していきます。
<書記>
ミーティングで話された内容を正しく記録することです。「正しく」とは「書記が正しいと思うように」ではなく、「話されたことをそのまま」という意味です。書記の解釈が入った議事録は価値がありません。
書記に求められることは、
・ミーティングで使われる専門用語をある程度理解している
・誰でも分かる文字で早く書き取ることができる
もし、発言の意図が分からなかった場合は、自分の解釈で書き取らず、必ず発言者に意図を確認します。
… つづく …
<バックナンバー>
【01】ファシリテイターの役割
【02】ミーティングの種類
【03】よいミーティング
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