2007年6月17日(日) <第1898号>
− 感情をマネージメントする −
今回は組織のマネージメントについてご一緒に考えてみましょう。
【04】信念と自己認識
まずは私たちの思考の働きを「信念(Belief)」を通してみていきます。
次に信念と感情の関連についてみていきます。
信念とは私たちが未来に向かって進むときに持っている「地図」のようなものです。地図を持つことで私たちは安全に歩くことができます。信念があるから私たちはいちいち戸惑ったりせずに、行動を起こすことができます。
しかしながら、信念には問題点があります。
Q.あなたは過去に、
「この人はこういう人だ」という信念を固定させて、つき合っていることはありませんか?
Q.あなたは今日、目の前にいる人を過去の地図を見てはいませんか?
信念はあくまでも思い込んだことであって、真実ではないのです。
<思考の働きと感情>
思考とは考えていること、感情とは感じていることです。
自分が否定的な気持ちになったとき、「今、どんなことを考えているのだろう」と自問自答してみてください。
ひとたび思考が目の前の出来事や、他人や自分の言動に対して、「これでいいのだろうか・・・」「もし・・・なったら・・・」「もっと・・・すべきじゃないのか・・・」と考えれば、とたんに不安、居心地の悪さ、駆り立てられる感じ、イライラなどの感情や体の感じが生まれます。
そう、私たちの感情は思い込み、信念のような思考によって引き起こされます。
… つづく …
<バックナンバー>
【00】はじめに
【01】感情のマネージメントとは
【02】自分観察(今の自分を味わうこと)
【03】自己観察の習慣のある人の特徴
− 目標達成演習で共通認識が生まれる −
共働ゲーム
8.ゲームの振り返り
「振り返りチェックシート」を各人に渡し、ゲームを振り返らせます。進め方は次のとおりです。
(1)まずは個人でチェックシートの10項目をチェックします。
(2)次に「このゲームを実際の仕事の場面にあてはめた場合、どのようなことが活かせるか」を2から3項目書き入れます。
(3)グループ内でチェックしたものを比較し、目標の共有化や進め方の合意などがうまくいったかを確認します。
(4)さらに課題(どのようなことが活かせるか)を5項目にまとめます。
(5)最後に
全グループがまとめ終わった時点で、グループの代表者が簡単に「活動状況がどうだったか(チェックの結果)」「どのようなことが活かせるか」を発表します。
9.得点の発表
速くて正解(正確さ)が多ければよいが、往々にして速いと正解率が下がるし、正解率を上げようとすると速さの順位が下がることを
コメントします。
どのグループがどのような活動をしたかをコメントします。そのコメントがチェックシートの項目につながっていれば、さらに学習効果が上がります。
10.事後講義
最後に主題に戻り、再講義を行ないます。仕事の計画性に絞って講義してもよいし、仕事のなかでの情報の効果的活用に絞ってもよいです。またチーム活動のあり方に絞ってもよいです。
ここで重要なことは的はずれな講義にならないことです。できるだけ的を絞り印象を強く終了します。
11.実施上の留意点
ゲームの目的は共働の意味を理解させたり、共働の関係づくりを促進する要因を理解させることです。ゲームに入る前に、「共働で目的を達成する」意識づけておきます。教育的に行なうためには、最後の「振り返りチェックシート」が大変重要です。
… つづき …
<バックナンバー>
【01】概要
【02】ゲームの内容
【03】期待できる効果/対象者と時間
【04】グループ編成/準備する教材
【05】ゲームの流れ/ゲームの進め方
【06】ゲームの流れ/ゲームの進め方/7.正解の提示
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