2007年5月18日(金) <第1868号>
− コミュニケーションで潜在能力を引き出す −
勝負の世界で一流選手を育成したいのなら、プロセスにおいて「いいよ、いいよ」は必要はありません。
選手
「骨、折っちゃいました」
コーチ
「どうしたい?」
選手
「治ればいいんです」
コーチ
「それでいいのか。治したいだけか?」
選手
「歩けるようになればいいんです。ふつうの生活に戻れば・・・」
コーチ
「本当にそうなのか?」
沈みこんでいた選手の目の奥にポッと光がさします。八方ふさがりのなかで、自分のいる位置が見えてきます。そうしたら段階的にいかに手順を踏んで、体を元に戻すか、その方法を示します。
人間は、どん底に落ち込んだときにこそ、「潜在能力」が引き出されます。潜在能力は、フィジカルとメンタルを分けて「抽出」できるようなシロモノではありません。精神と肉体が「統合」された形として出てきます。
… つづき …
− さまざまな人たちとの対話 −
4月に引き続き、相手とのコミュニケーションについて考えていきます。
U.友人との対話編
【27】助言よりも「気づき」を与える
A
「またチョコレートを食べ過ぎちゃったよ。血糖値が上がるってわかってても、つい手が出ちゃうんだよなあ」
B
「そうだよね。おいしいからつい手が出ちゃうよね」(○)
<B「もうやめたほうがいいよ」(×)>
A
「うん。それにおなかが空いてたからね。食事の量を減らしすぎたのかもしれないな」
B
「そうかもしれないね」
A
「明後日が受診日だから、主治医と栄養士に相談してみようかな」
B
「それがいいよ!」
<バックナンバー>
【23】部下を育成するときの対話集(その7)
【24】何かあったらあの上司に相談してみよう
【25】部下を大切な仲間と認め、部下の話に耳を傾けて聴こうとしている
【26】もう1つの効果的な言葉がある
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