2007年4月3日(火) <第1823号>
− 『不祥事』 −
今週は多発する企業の『不祥事』について現状を見ていきます。
【02】下品
日本人の品格が落ちているのか・・・。
かつて日本人は勤勉さや「道徳心」を持っていました。
「上質」な人間は「良識」を備え「道徳心」があります。周辺にも上品で、立ち振る舞いや他人との付き合い方をわきまえているなどいい影響を与えます。そういう人が経営トップにいれば、『不祥事』を起こすことはないのです。
かつて日本人は非常に精密で素晴らしいモノ作りの力を持っていました。
一生懸命作った製品でお客さんが喜ぶことを誇りに思い、品質に対しても細心の注意を払ってきました。ところが、日本が豊かになったことで経営者や従業員に精密的な緩みが生まれました。
その反面、日本人は決められた規範は比較的よく守ります。
しかし、新しい規範を設定することは、どちらかというと不得手です。一度決められた規範は、容易に変えようとしない性分があります。
かつて日本人は高いポテンシャル(上質な人間力)がありました。
百貨店やスーパーの売場では、店員が親切に、一生懸命にお客の身になって尽くしました。
(エッセイスト 大前乃英雄)
<バックナンバー>
【01】リコール(回収・無償修理)
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