2007年1月25日(木) <第1755号>
「天真爛漫」(No.6)
[性質・言動が飾り気のないこと]
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「バンッ」とたたくと
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熟練工と言わず、たとえば、昔は良くありましたが、テレビの映りが悪いときには、ある一定の角度である決まった場所を「バンッ」とたたくとテレビの映りがもとに戻ることがありました。
この「どのような場所をどの角度でたたくか」という知識は経験からくるものであり、なかなか言葉では言い表せないものです。このようなノウハウや知識が暗黙知と言われるものです。
知識には「形式知」と「暗黙知」があります。形式知とは言葉に表される知識です。一方、暗黙知とは言葉には言い表せないような知識です。
たとえば日本人の会話の中で「あれってなんていったかなぁ。あれだよ、あれ。」「ああ、あれね。わかった、わかった。」という会話が交わされることがあると思いますが、この「あれ」にあたるものが「暗黙知」といわれるものです。
つまり言葉には言い表せないのですが、会話をしている双方に同じイメージのものが浮かび上がっていて、会話をしている、つまり知識の交換が行われている、ということです。
(エッセイスト 大前乃英雄)
<バックナンバー>
【01】フリーターが問題なのは
【02】利益が減らない、お金が出ない節税
【03】社長の勘違い
【04】本人に気づかせる
【05】住み分ける
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