2007年1月22日(月) <第1752号>
「天真爛漫」(No.3)
[性質・言動が飾り気のないこと]
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社長の勘違い
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社長、あなたの力だけであなたの会社が大きくなれると勘違いをしていませんか?
トップの力だけで会社が大きくなれると考えている中小企業の経営者は多いです。一定以上の規模になれば、企業は飛躍をミドルに依存せざるをえないのです。飛躍している企業は、慢性的にミドルが不足しています。
経営者と「価値を共有し」、その価値を末端まで伝えられる中間管理職を、どれだけ揃えられるかということが経営の大きな問題であると認識して、中小・中堅企業の経営者には、むしろ中間管理職の充実を考えてもらいたいものです。
社長、あなたは自分が起こした会社は自分の身内に継承させたいと思いますか?
一般的にそもそも、中小企業においては社長が大株主であるので、所有と経営がいまだ分離していません。社長の独裁体制が中小企業の企業統治の基本的なあり方であると言えます。
往々にして耳にするのは二代目経営者と先代からの経営幹部との軋轢で経営が頓挫してしまうケースです。これなどはまさに、初代経営者が会社の基盤が固まる段階で、きちんとした企業統治の体制を整えていなかったからではないかと考えられます。
オーナー経営であるにもかかわらず、社内にきちんとした意見を言えるフォロワーシップを築いておくこと、そしてその社風を何よりも二代目経営者に継承することこそ、中小企業における企業統治論のポイントです。
社長、あなたが経験した事業の危機感があればお聞かせいただけますか?
(エッセイスト 大前乃英雄)
<バックナンバー>
【01】フリーターが問題なのは
【02】利益が減らない、お金が出ない節税
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