2007年1月7日(日) <第1737号>
「Always Listening」(2007年)
− いつも相手の話を聴きましょう −
いつでも出会いは真剣勝負です!
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- 【35】部下と同じ人間であることを忘れた上司 -
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相手の人間性を否定するような会話は問題外です。
上司が部下と同じ人間であることを忘れると、部下の可能性をつぶしてしまいます。
部下1
「すみません。本日提出予定の企画書なのですが、あともう少し時間がかかるので、明日までお時間をいただけないでしょうか」
上司1
「先週から今日が締め切りだということは伝えてあるはずだが」
部下2
「はい。そうなのですが・・・」
上司2
「何やってんだお前!いつも仕事が遅いんだよ。バカじゃないか」
上司が部下のことを一人の対等な人間として見ていません。こんな会話では、この上司と部下の間にほんとうの人間関係が築けません。
部下1
「すみません。本日提出予定の企画書なのですが、あともう少し時間がかかるので、明日までお時間をいただけないでしょうか」
上司1
「今日中には間に合わないということだね。時間は十分にあったように思うけど、何か事情があったのかな」
部下2
「はい。一昨日、突然、D社から見積もりを出すように言われまして・・・」
上司2
「なるほど。そちらを優先せざるを得なかったわけだね」
部下3
「はい。そうなんです。企画書のほうは先週から言われていたことなので、早めに取りかかっていれば、このようなことはなかったと思います」
上司3
「そうだね。段取りが大切だよね」
部下4
「今後はこのようなことのないようにしますので、今回にかぎり明日まで待っていただけませんか」
上司4
「わかったよ。君も今回のことで勉強になったと思うから、今後はますます期待しているよ」
上司は部下を大切な仲間と認め、部下の話に耳を傾けて聴こうとしています。その結果、部下は自分の段取りが悪かったことに気づき、このような失敗は二度とすまいという決意をかためました。
職場の人間関係をよくし、業績を上げるためには、「部下も大切な仲間」「お互い対等な関係」という基本姿勢を忘れないことです。
<"あなたが幸せになるために"99の質問を一緒に考えてみましょう。>
【36】あなたは聞く能力を上げるために最初に何をはじめますか?
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