2007年1月8日(月) <第1738号> 「Always Listening」(2007年) − いつも相手の話を聴きましょう − いつでも出会いは真剣勝負です! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【36】巻き込まれた看護師 - ……………………………………………………………………………………… 相手の話に巻き込まれてはいけません。 話を聴いているうちに相手の話に巻き込まれたり、自分の心のなかに痛みや不安が湧いてくることを「巻き込まれ」といいます。 看護師 「Aさん、昨晩はよく眠れましたか?」 患者 「いいえ。あまり眠れなくて」 看護師 「ああ、そうですか」 患者 「前の晩も眠れなかったので、昨日、あなたに睡眠薬をくださいって頼んだはずだ。それなのに出してくれなかったから、こういうことになるんだ。あんたには患者のつらい気持ちなんかわからないだろう」 看護師 「眠れないのを私のせいにしないでください。昼間から寝ていれば夜は眠れなくてもあたり前です。なんでも薬に頼ればいいっていうのは大間違いです。少しは自分で眠る努力をしてくださいよ」 この患者は、昨晩眠れなかったつたさを看護師に伝えたかっただけです。看護師が患者の本音に気づき、「それはおつらかったですね。今晩は先生に相談してみましょう」などと相手(患者)の気持ちを受けとめるべきでした。 ところが、自分が責められたことで相手の怒りの感情に巻き込まれてしまったのです(精神的巻き込まれ)。苛立ちや怒りはとくに巻き込まれやすい感情です。苛立ちや怒りは、あくまでも相手が抱いている感情ですから、自分の感情とは切り離して冷静に受け止める必要があります。 <"あなたが幸せになるために"99の質問を一緒に考えてみましょう。> 【37】あなたは誰かに「自分の話を聞いてほしい」と言ったとき、相手に何が起きると思いますか? <バックナンバー> 【01】「お客様サービスセンター」 【02】「コールセンター」 【03】「採用面接者」 【04】「美容経営者」 【05】「コミュニケーションリーダー」 【06】「女性管理者」 【07】「プロ野球監督」 【08】「西郷隆盛」 【09】「セールスパーソン」 【10】「オペレーター(コールセンター)」 【11】「能動的な聞き方をする母親たち」 【12】「精神科医」 【13】「カウンターセールス(銀行)」 【14】「"いい感じ"の上司」 【15】「"いい感じ"の上司(その2)」 【16】「"いい感じ"の上司(その3)」 【17】「人間ドックを受けた医者」 【18】「回答者(人生相談)」 【19】「田中リーダー」 【20】「田中リーダー(その2)」 【21】「中田リーダー」 【22】「中田リーダー(その2)」 【23】「"いい感じ"の上司(その3)」 【24】「採用面接者(その2)」 【25】「話を聞いてくれる人」 【26】「話を聴いてくれる人」 【27】「ベートウヴェン」 【28】「話を聴く姿勢がある上司」 【29】「共感する人」 【30】「自己一致している人」 【31】「聴き屋」 【32】「聴いてもらいたい妻」 【33】「山田さん」「鈴木さん」 【34】「MBAを取ろうとしている営業マン」 【35】「部下と同じ人間であることを忘れた上司」
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