2006年9月23日(土) <第1631号> 「漢字の読み書きをしましょう」 − 国語の読解という視点から漢字力を養う − 「意欲」を持ちました 成功する経営者には共通した特徴がありました。それは経営がうまくいくかどうかは、経営者のもつ次の3つの要素にかかっていました。 1)問題を解決しようとする意欲 2)問題を解決する能力 3)その問題に関連をもつ人びととうまくやっていく能力 最も大事なのは意欲でした。 重役がその仕事を達成したいという意欲と情熱をもっていれば、それは部下や周囲の人に伝わって、人を動かし、協力させることができました。ただし、その場合、3)が重要でした。重役が高圧的な態度をとれば、部下は萎縮して、言うべきことも言いませでした。 どんな小さな仕事にも直接自分が目を通し、指揮しないと気がすまない人は、自分の言うとおりに従う部下ばかりを集めることになりました。こういう重役の下では、部下の自主性が失われ、能力も向上しませんでした。 しかしながら、「意欲」についてはむずかしい問題がありました。 重役は年をとるにつれ、自分の能力と野心の限界を覚り、身体的なエネルギーが衰えていくのにしたがって、ヤル気がなくなりがちでした。どうもあまり先がなさそうだと思い始めると、新しい分野を開拓しようとしませんでした。こういう重役は、"引退""棚上げ""配転"などの処置がとられるのが一般でした。 ここで問題なのは、なぜそうなったか、ということでした。 当人の健康上の問題を除けは、その主な理由の一つは、社長自身が部下の首脳陣に、将来会社が大きくなったらどんなことを分担させようと思っているのかを明確に知らせ、会社の将来の見通しに対する自分の考えを知らせておかなかったか、あるいは社長自身も老いぼれてしまって、そういう処置をとれなくなったことにありました。 もし社長の将来に対する目標や野心が大きなものでなければ、重役がどんなに経験を積んでいても、前途に悲観的になるのはやむをえないのでした。ところが、社長は前途に明るい見通しをもち、社運も隆盛の道を辿っているのに、重役に意欲と情熱がない場合は、解決法が一つしかありませんでした。 それは、クビを切って更迭することでした。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【重要漢字】 - ……………………………………………………………………………………… <思想> 01.ペストはネズミをバイカイにして広まる病気である。 02.哲学者は論理のムジュンを鋭く指摘され赤面した。 03.フヘン的な科学法則はいつでもどこでも成立するものだ。 04.複雑な事柄もブンセキすると意味がはっきりしてくる。 05.雨が降ると地面が濡れるというのはダトウな判断である。 <バックナンバー> 【01】不世出の強打者でもスランプにオチイることがある。 【02】増税反対をウッタえた政党が総選挙で大躍進した。 【03】今や二人の愛の成就をサマタげるものなど何もない。 【04】春風にサソわれて一家でピクニックに出かけた。 【05】叔父は貿易業をイトナむかたわら執筆活動をしている。 【06】大学受験にソナえて評判の高い問題集を購入した。 【07】名刑事の鋭い推理が事件のカクシンに迫る。 【08】才能ある新人の活躍が人々のカンシンを集めた。 【09】賃金引き上げのための会社とコウショウする。 【10】新製品はジュヨウが多くて生産が間に合わない。 【11】インフレは経済の成長をソガイする要因だ。 【12】不況のため企業の業績が赤字にテンカした。 【13】どんな天才的な画家でも最初はモホウから始める。 【14】パリのノートルダム寺院はゴシック建築のテンケイだ。 【15】ピアノ独奏曲をカンキョウの赴くまま一気に書き上げた。 【16】彼は西欧美術、ことに絵画史についてゾウケイが深い。 【17】芥川は『今昔物語集』をソザイにして多くの短編を書いた。 【18】耽美派の谷崎潤一郎は美とカンノウの世界を描いた。 【19】王は自らギセイとなることで国家滅亡の危機を救った。 【20】「神」は人間的現実をチョウエツした絶対的存在だ。 【21】象徴派の詩人は言葉のユウギにふけるものだ。 【22】文化のシュウゾクの違いによって挨拶の仕方も異なる。 【23】あの彼女に僕のこの熱い思いが通じたなんてキセキだ。 【24】生命のソンゲンを傷つける行為は、何人とて許されない。
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