2005年12月10日(土) <第1344号>
「あっ、そうか!」(第48回)
− 日本人(職人さん)の叡智には感心することばかりである −
あなたはいま一番自分に問うてみたい問いはどんなことですか。
"あなたが幸せになるために"99の質問を一緒にを考えてみましょう。
【01】あなたにとって一番大切な人は誰ですか?
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┃【48】簡単なうなずき■■■■■■■■■■
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話がはずむためには、聞き手が話を肯定的に受け取ることが大切でした。
自分の話を否定的に聞かれていることがわかると、相手は話す気がしなくなってしまいました。
相手の言ったことを肯定的にとらえるということは、相手の言ったことは相手のこととして認めるということでした。
相手の話を聞くときには自分の意見は出さず、相手の気持ちを肯定しながら聞きました。
そして、それができているかどうかをたしかめるのが、相づちなのでした。
相手の話が聞けなくなってくると、相づちが出なくなります。相づちのかわりに「しかし」とか「けれど」とか「でも」という、逆接の接続詞が出てきました。
相手の話を黙って聞くのではなくて、必ず相づちを入れながら聞いていると、話し手ははなしやすいものでした。
(欧米人は相づちにうなずく、両手を広げる、目を見張るなどのアクションを入れました)
あっ、そうか、
日本人にはオーバーアクションよりも簡単なうなずきと相づち言葉が合っているんだ!
♪.:*:'゜<人選・列伝・100>゜':*:.♪
【01】夏目漱石
『草枕』
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角がたつ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とにかく人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、
安い所へひき越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。
(エッセイスト 大前乃英雄)
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