2005年7月30日(土) <第1211号>
どうしても"問題集が見当たらない!"
キャリア・コンサルティングに関心があり、ブックセンターで読みやすい自習書を探しているときに感じました。教科書となる書籍はたくさん本棚にありましたが、問題集は資格取得コーナーにも置いていないのです。
だったら、自分で楽しみながら問題を作ってみよう、と思いました。
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- 【問05】インターンシップ制度 -
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(1-56-56)
− あなたにはどんなときにパフォーマンスを発揮しますか −
米国のプロ野球、メジャーリーグでは、4番打者は打点が評価され、2番打者は犠打の数が評価されることが普通です。つまり、4番打者と2番打者では求められるパフォーマンス(成果・性能)は異なっています。
2番打者としての役割、責任は「走者を得点圏に進めること」であり、それを具体的な数値として表したのが「犠打数」です。一方4番打者としての役割、責任は「塁上にいるランナーをホームに還すこと」であり、それを具体的な数値として表した「打点」で評価をされます。
ところで、これまでの日本の人事制度でも、職務記述書などでどういった行動をとればよいかが示されていました。しかし、その内容のほとんどは抽象的で、それがどういった成果に結びつくのか、何の役に立つのか、どういったパフォーマンスを生み出すのかをはっきりしませんでした。
そこで人事部は、「コンピテンシー」によって抽象化を具体的な行動基準まで落とし込むもうとしました。残念ながら、結果はいまだに明らかにされていないのです。どうすれば個々の従業員のパフォーマンスが上がるか・・・。これからも「コンピテンシー」という流行病に罹っているかぎり、人事部の苦悩は続きます。
「就職してみて、想像していたのと仕事の内実があまりにも違うので驚きました。入社しても教育制度がほとんどありませんでした。上司はリストラで余裕がなく、新入社員は放置状態でした。サービス残業、長時間労働で心身が疲労し、会社の将来像も示されないので見切りました」
学生が事前の"就労擬似体験"ができることは貴重です。企業にとって、一時的にでも、職場に学生を抱えることは、確かに手間やコストもかかりますが、こうした制度は、結局は自社の利益にもつながるし、社会的責任の一つとも考えられます。
また学校での進路指導も若年層の離職率の増加、フリーターの増加などそのあり方がいま厳しく問われています。
インターンシップ制度について学生側のメリット、企業側のメリットを書いてください(100字)。
(キャリア・コンサルタント 小江戸)
<バックナンバー>
【01】「多様化」
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【03】「アメリカの人材教育」
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