2005年7月3日(日) <第1184号> 「いまも日本人は」(第17回) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃【17】これからも八百屋や豆腐屋は生き残る!■■■■■■■■■■ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 街の中を歩くたびに悲しく思うことがあります。 街の景色が日本中、だれかが統一した設計図でも作ったかのように似ているものです。 そこには大型のパチンコ店、中古車販売センター、ファミリーレストラン、大型の電器店、 ビデオショップや書店があります。いずれも巨大な駐車場付きなので、地元の人々に便利です。 その反面、駅の周辺など昔からある目抜き通りの商店街は、人影もまばらで文字通りの シャッター街になってしまいました。 老夫婦が営む間口半間の八百屋や豆腐屋は、やがて住人の記憶から消えて行くのでしょうか。 否、先日見たある老夫婦の働く姿に"生き残る"と感じました。 腰が曲がり、手は皸、しかも朝早くから豆腐作り一筋。 威勢のいい客引きをする八百屋の親父さん。 この姿勢を見て頭の下がらない日本人はいないからです。 日本人は勤勉さに深謝し、無言で頭を垂れます。 この精神や意識が日本人の心底にある限り、手間隙かけたモノは生き続けます。 (エッセイスト 大前乃英雄) <バックナンバー> 【01】「いまもやさしさがある」 【02】「いまも良心を持っている」 【03】「いまも家族全員が集まる」 【04】「いまも家族の絆がある」 【05】「いまも報われている」 【06】「いまも夢を持っている」 【07】「いまも日本株式会社がある」 【08】「いまも頑張っている」 【09】「いまも知恵がある」 【10】「いまもアウンが活きている」 【11】「いまもチームワークが似合っている」 【12】「いまも和(信頼)の精神が宿っている」 【13】「いまも繊細な美意識と器用な技がある」 【14】「いまもいつも一緒」 【15】「いまもエトセトラ」 【16】「いまも道徳心があるのか!」
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