2005年6月29日(水) <第1180号> 「沈黙は金なり」(『聴く』)(第29回) − 相手の話をじっくり聴くとコミュニケーションが円滑になる − 【29】言い訳はしない 言い訳は自己弁護や自己満足にはなっても、相手の抗議する気持ちの解消にはまったく役立ちません。おまけに相手の感情をますますいらだたせてしまいます。 言い訳をして、自己正当化をはかろうとする人が人望を失い、自己弁護や言い訳をしない人が尊敬されています。抗議やぐちは、言い訳せずにじっくり聞いて、あなたに悪いところや落ち度があればあやまってください。 いまあなたが約束の時間に遅れたとしましょう。あなたはどうしますか。 「素直にあやまります」 そのとき、列車が遅れたため、あなたが遅刻したとしましょう。 あなたはそのときも素直にあやまりますか。 相手が遅れたことを聞いてくれたとき、 はじめてそのとき「電車が踏切事故で遅れたので」と言えば、やっぱりそうだったのかと、 あなた自身を認めてくれます。 言い訳は信頼の回復にはまったく役に立ちません。 約束を破ったときは、言い訳ではなく、 その10倍も約束を守ることによってしか信頼は回復されません。 言い訳などせず、相手のぐちや抗議をよく聞いて、 相手が何によってそれを償ってほしいかを理解し、それを実行する以外に道はありません。 <バックナンバー> 【01】「沈黙で売る」 【02】「素直に聞く」 【03】「話し上手は聞き上手」 【04】「真剣に聞く」 【05】「相づちを打つ(その1) 【06】「相づちを打つ(その2) 【07】「相づちにも種類がある」 【08】「くり返す(相づちの高等技術)」 【09】「相づちはタイミング(上手に聞く)」 【10】「聞いた話は忘れる」 【11】「ぐちを聞く」 【12】「ぐちを聞くには極意がある」 【13】「自分のことは話さない」 【14】「相手の心を映す鏡になる」 【15】「他人のことはできない」 【16】「聞かれたことしか話さない」 【17】「答えられない質問には答えない」 【18】「じっくり相手の話を聞く」 【19】「相手の話に興味をもつ」 【20】「素直に聞く」 【21】「上下関係なしに聞く」 【22】「少しだけでも聞く」 【23】「誠実で寡黙であること」 【24】「嘘はつかない、飾らない(オープンということ)」 【25】「相手の話は相手のこと」 【26】「積極的に聞く」 【27】「相手が感じているように聞く」 【28】「話し手のリズムに乗るように聞く」
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