2005年6月27日(月) <第1178号> 「沈黙は金なり」(『聴く』)(第27回) − 相手の話をじっくり聴くとコミュニケーションが円滑になる − 【27】相手が感じているように聞く 聞き手の必要な態度に「共感性」があります。 共感性とは、相手が感じているように感じることです。 ○自分の心が相手の心と同じ場面に立つことです。 ○話し手にとって、聞き手に共感してもらっていないと、話す気にならないものです。 ○相手に起こっていることで、あなたに起こっていることではありません。 いい加減な慰めの言葉は、相手の気持ちに対する共感性が欠如しているから言える言葉です。 聞き手が共感性に欠けると話し手は話を続けられないのです。 話し手 「どうしたらいいか」 聞き手 「それはあなたが考えることよ。私はあなたではないのだから」 聞き手は「皮と肉の間」を生きていくために、芝居上手であることが必要です。 聞き手と話し手の交流世界は、芝居の舞台と同じように、心の交流世界であり、 いわゆる現実の世界ではありません。 共感性とは心の世界のことなのです。聞き手は「大人である」ことが必要です。 <バックナンバー> 【01】「沈黙で売る」 【02】「素直に聞く」 【03】「話し上手は聞き上手」 【04】「真剣に聞く」 【05】「相づちを打つ(その1) 【06】「相づちを打つ(その2) 【07】「相づちにも種類がある」 【08】「くり返す(相づちの高等技術)」 【09】「相づちはタイミング(上手に聞く)」 【10】「聞いた話は忘れる」 【11】「ぐちを聞く」 【12】「ぐちを聞くには極意がある」 【13】「自分のことは話さない」 【14】「相手の心を映す鏡になる」 【15】「他人のことはできない」 【16】「聞かれたことしか話さない」 【17】「答えられない質問には答えない」 【18】「じっくり相手の話を聞く」 【19】「相手の話に興味をもつ」 【20】「素直に聞く」 【21】「上下関係なしに聞く」 【22】「少しだけでも聞く」 【23】「誠実で寡黙であること」 【24】「嘘はつかない、飾らない(オープンということ)」 【25】「相手の話は相手のこと」 【26】「積極的に聞く」
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