2005年6月16日(木) <第1167号> 「沈黙は金なり」(『聴く』)(第25回) − 相手の話をじっくり聴くとコミュニケーションが円滑になる − 【25】相手の話は相手のこと 「自分の話は自分のこと」なのです。 聞き手側から見ると「相手の話は相手のこと」なのです。 妻(1) 「どうしてこんなに毎日毎日飲んでくるのよ。それも正体不明になるまで」 夫(1) 「仕事だからしかたがないだろう」 妻(2) 「あなたはなんでも仕事と言えばすむのね。 ゴルフも仕事も。マージャンも仕事。飲むのも仕事。本当にいいお仕事だこと」 夫(2) 「おまえには何を言ってもわからないだろう。男は男のつきあいがあるんだ。 もう寝る」 聞き手上手になるのはむずかしいところがあります。 それは人格と理解力が関係しているからです。 相手の話を聞いているときには、 しばしば相手の気持ちや心に対する理解力が問われることがあります。 仕事、仕事と言いながら飲んで帰ったり、 マージャンをしたり、ゴルフをする夫の気持ちが理解できれば、妻の態度も変化します。 家族からいちばんやっかい者扱いされている人が、 いちばん家族の調和を気づかっており、その人の心の糸が切れたときに 問題として現われるのです。 「相手の話は相手のこと」が 温かい気持ちでできるためには、相手の心に対する理解が必要です。 家族や友だちなど自分にとって 大切な人を失わないためには、つねに相手を理解しようと心がけることが第一なのです。 <バックナンバー> 【01】「沈黙で売る」 【02】「素直に聞く」 【03】「話し上手は聞き上手」 【04】「真剣に聞く」 【05】「相づちを打つ(その1) 【06】「相づちを打つ(その2) 【07】「相づちにも種類がある」 【08】「くり返す(相づちの高等技術)」 【09】「相づちはタイミング(上手に聞く)」 【10】「聞いた話は忘れる」 【11】「ぐちを聞く」 【12】「ぐちを聞くには極意がある」 【13】「自分のことは話さない」 【14】「相手の心を映す鏡になる」 【15】「他人のことはできない」 【16】「聞かれたことしか話さない」 【17】「答えられない質問には答えない」 【18】「じっくり相手の話を聞く」 【19】「相手の話に興味をもつ」 【20】「素直に聞く」 【21】「上下関係なしに聞く」 【22】「少しだけでも聞く」 【23】「誠実で寡黙であること」 【24】「嘘はつかない、飾らない(オープンということ)」
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