2005年6月15日(水) <第1166号> 「沈黙は金なり」(『聴く』)(第24回) − 相手の話をじっくり聴くとコミュニケーションが円滑になる − 【24】嘘はつかない、飾らない(オープンということ) あなたはどのような人と話しやすいですか。 オープンだというのは、相手に偏見をもたずに素直に受け入れることです。 あなたがどのような話をしても、 「あなたがそう思っているのならあなたにとってはそうなんでしょう」 と受け入れてくれる性格です。 オープンな人は自分を飾りません。 そのままの自分をさらしてくれています。 これが人に安心感を与えます。 自分の欠点を素直に認められるような人だと、 こちらの欠点もそのまま認めてくれるという、信頼感が生まれます。 どんなにいやな感じに見える人でも、オープンな関係になれば好きになれるのです。 オープンの反対は、ディフェンシブ(防衛的)であり、 防衛的な人はいつも相手を警戒しています。 聞き手が防衛的になると話し手の不信感が増幅し、話が進まなくなってしまいます。 相手の防衛を取ることが話が深まる秘訣であり、そのためには自分のほうが 相手よりオープンになることです。 ただし、オープンになるということは、自分の欠点や失敗談を話すことではありません。 自分の欠点や失敗談は、より痛いところ、もっと大きい欠点、もっと決定的な失敗をかくす ためであることが多く、オープンに見えて実は防衛的です。 自分の本当の痛みにはなかなか自分から人には話せないものです。 良い聞き手になるためには、「嘘はついかない。飾らない」ことです。 嘘をつかないことと飾らないことは対になっています。 オープンで、ユーモアのセンスに富んでいますと、話し手も心の自由度が広がり、 心から話ができるようになります。 <バックナンバー> 【01】「沈黙で売る」 【02】「素直に聞く」 【03】「話し上手は聞き上手」 【04】「真剣に聞く」 【05】「相づちを打つ(その1) 【06】「相づちを打つ(その2) 【07】「相づちにも種類がある」 【08】「くり返す(相づちの高等技術)」 【09】「相づちはタイミング(上手に聞く)」 【10】「聞いた話は忘れる」 【11】「ぐちを聞く」 【12】「ぐちを聞くには極意がある」 【13】「自分のことは話さない」 【14】「相手の心を映す鏡になる」 【15】「他人のことはできない」 【16】「聞かれたことしか話さない」 【17】「答えられない質問には答えない」 【18】「じっくり相手の話を聞く」 【19】「相手の話に興味をもつ」 【20】「素直に聞く」 【21】「上下関係なしに聞く」 【22】「少しだけでも聞く」 【23】「誠実で寡黙であること」
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