2005年6月3日(金) <第1154号> 「沈黙は金なり」(『聴く』)(第21回) − 相手の話をじっくり聴くとコミュニケーションが円滑になる − 【21】上下関係なしに聞く 聞き上手には上下関係が存在しません。 日本の社会は抜け駆けが許されない社会です。 能力差を認めたがらないので結果の差を努力と根性の差に求めています。 しかし、社会秩序のためには、リーダーが必要です。 リーダーとフォロアーとの差をつける指標に、能力よりも年齢が使われます。 「年功序列」のときは能力で選ばれたリーダーでないだけに、 聞くのが下手な上司には、部下が心からついていくことができなくなります。 部下はわかってもらった感じがもてないからです。 人の話をよく聞く人が人格者です。 人間は聞くことによって相手を知るので、聞けないと相手の考えていることや 情報がわからず、こちらの判断だけでもものごとを決めていきます。 子どもの話をよく聞いてやる親は、子どもから尊敬されて、子育てがうまくいきます。 自分が上司の立場なら、聞き上手になることがグループの活性化のためには 必須のことです。名リーダーと言われる人は皆さん聞き手です。 <バックナンバー> 【01】「沈黙で売る」 【02】「素直に聞く」 【03】「話し上手は聞き上手」 【04】「真剣に聞く」 【05】「相づちを打つ(その1) 【06】「相づちを打つ(その2) 【07】「相づちにも種類がある」 【08】「くり返す(相づちの高等技術)」 【09】「相づちはタイミング(上手に聞く)」 【10】「聞いた話は忘れる」 【11】「ぐちを聞く」 【12】「ぐちを聞くには極意がある」 【13】「自分のことは話さない」 【14】「相手の心を映す鏡になる」 【15】「他人のことはできない」 【16】「聞かれたことしか話さない」 【17】「答えられない質問には答えない」 【18】「じっくり相手の話を聞く」 【19】「相手の話に興味をもつ」 【20】「素直に聞く」
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