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2005年6月4日(土) <第1155号>

                      「いまも日本人は」(第10回)

┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃【10】いまも「アウン」が活きている■■■■■■■■■■
┗━━━━━━━━━━━━━━┛

西洋社会は「ロー・コンテクスト」の社会である、と言われています。
所謂、「アウン」の呼吸が通じないところがあります。
きちんと言葉で表現しないと意思が通じ合わない社会です。

日本の社会がロー・コンテクスト化するにしたがって、
従来の「アウン」の呼吸が通じないと感じている経営者も多いはずです。

最近の若者の中には「指示待ち族」が多いと言われるのも、
そのあたりに原因があるのではないかと思っています。

しかし、日本人は長らく同じ気候風土の地域社会で、家族は一緒に暮らしてきました。
そんな生活環境で育った日本人は、自然に相手の考え(の一部)が"何となく分かる"
ようになるのです。

これが「アウン」の呼吸なのです。

                                          (エッセイスト 大前乃英雄)

<バックナンバー>
【01】「いまもやさしさがある」
【02】「いまも良心を持っている」
【03】「いまも家族全員が集まる」
【04】「いまも家族の絆がある」 
【05】「いまも報われている」 
【06】「いまも夢を持っている」
【07】「いまも日本株式会社がある」
【08】「いまも頑張っている」
【09】「いまも知恵がある」

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