2005年4月23日(土) <第1113号>
「沈黙は金なり」(『聴く』)(第5回)
− 相手の話をじっくり聴くとコミュニケーションが円滑になる −
【05】「相づちを打つ」(その1)
あなたは相づち(「そうだね」)とうなずきを区別できますか。
耳も頭も聞くモードになっていないと、相づちはなかなか打てません。相手の話を聞いていないと相づちは打てないものです。
「話をよく聞いているよ」と、相手に伝える最良のコミュニケーション手段は相づちを打つことです。人は相手を判断するのに、言葉より態度を基準にします。
そう、人間は笑いながら怒鳴ることはできません。
言葉と態度は逆のメッセージを発することはできますが、態度と態度で同時に反対のメッセージを発することはできないのです。だから、人は態度から判断するのです。
相づちは肯定的なものです。聞き手の肯定的な態度が、相づちを打つことによって話し手に伝わります。また相手に言わせる聞き方を習得すると相手の態度が軟化します。そのとき話をよく聞くための姿勢も大切です。
職場や家庭で子どもたちと接する場合でも基本姿勢は同じです。『どうして』といった上手な相づちや、自分の言いたいことをむしろ相手に言わせるような聞き方には聞くトレーニングが必要です。
<相づちのバリエーション>
「ほう」
「ええ」
「へぇ!」
「ふーん」
「そう?」
「あら!」
「おや!」
「はいはい」
「ふむふむ」
「ふーむ」
「なるほどね」
「そうなんですか」
「そうですね」
"「へぇ!」で始めて(驚き)「ほう」で終わる(感心する)"
先ずは相手の話に「へぇ!」と驚き、成功した話なら「ほう」と感心します。相手の話をじっくり咀嚼しているときには「ふむふむ」とうなづきます。
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