2005年1月13日(木) <第1013号>
<バックナンバー>
○ 橋川 栄二さん
【01】"わが国の実態経済は相当深刻で・・・"
【02】"量産品は中国やタイを中心とした海外組に任せ・・・"
【03】"IT革命がもたらす過度の情報に躍らされて・・・"
【04】"限られた経営資源の中では・・・"
「私の職務経歴書」(No.5)
− 日々精進を重ね続ける事がわが国中小零細企業の生命線 −
国策として、産学連携や大学発ベンチャーの創出とか、イノベーションを担う技術人材の育成等様々な施策が講じられていますが、すぐに結果が表われるほど現実は甘くありません。
かといって安易に起業を勧めるのはいかがなものかとは思いますが、限られた資本で国際競争に挑もうとする中小零細企業にとっては、足りない所を補う意味でも有効に活用すべきだと思います。
望月晴文中小企業庁長官が年頭の所感で述べられているように、新事業に挑戦する中小企業に対して専門的にアドバイスできる人材の育成や質の向上を図るとともに、企業OBなど経営戦略・マーケティング等の専門能力を有する人材を活用できる環境整備を図っていく方針だそうです。
ものを作る技術はあっても売る技術に長けていない中小企業にとっては有り難い支援策ではないでしょうか。
私などは積極的に活用を図りたいと思っていますが、面倒な事と決め込んで何もしない経営者が大半のようです。
昭和の時代に築き上げた資産や技術をベースとして大事にすることは結構ですが、時代の進化の度合いは、はるかに早く、もはや時代遅れの感が否めません。
最新鋭の複合機などとても使いこなせないと尻込みせず、得意分野に特化して使用技術を徹底的に研鑚すれば、日本人特有のDNAが働いてオンリーワン技術にまで昇華させることが可能であると信じています。
今こそ進化向上のチャンス。不安はあっても同志との固い結束があれば、今日までの苦労を思えば必ず乗り越えられるはずです。
得意分野が異なる企業が協力しあって共存共栄の道を歩むのがこれからの生き方ではないでしょうか。
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