2005年1月12日(水) <第1012号>
<バックナンバー>
○ 橋川 栄二さん
【01】"わが国の実態経済は相当深刻で・・・"
【02】"量産品は中国やタイを中心とした海外組に任せ・・・"
【03】"IT革命がもたらす過度の情報に躍らされて・・・"
「私の職務経歴書」(No.4)
− 日々精進を重ね続ける事がわが国中小零細企業の生命線 −
限られた経営資源の中では、どんなに懸命に働き続けても、中小零細企業のおかれている環境は厳しさを増すばかりで、好転の兆しを感じるまでにはなかなか至りません。
現在の生活水準をどう感じているか?という問いかけに対し、3%の人が豊かな暮らしを享受している、17%の人が良好と感じているそうですが、60%の人がとんとん、あるいはやりくりをしてぎりぎりの状態、残り20%の人は何らかの支援を頼りに生活している状態だそうです。
あなた様はどのように感じていらっしゃいますでしょうか?
競争社会の中で、勝ち組、負け組という言葉が使われていますが、これほど多くの社会問題が表面化している中で、こうもあっさりと切り捨てていいものでしょうか?
平成の坂本竜馬と言えども今、課題克服の任を背負わされると、ひとりではとても荷が重過ぎて、何から手をつけていいのか迷うくらいに課題が山積しています。
役割分担を図った上で、適材適所に有能な人材を配置し、こつこつと地道な努力を継続し続ける事で問題解決を図らないと、一朝一夕で解決できる問題とは思えません。
そのためにはひとりひとりをきちんと戦力として活かす必要があり、リーダーの資質が問われる所ですが、残念ながら慢性的人手不足の中小零細企業が大多数を占める社会構造の中にあっては、景気が長期低迷期に入って就職難で人余り現象が生じていても、雇用や人材育成経費が捻出できず、リーダーが育ちにくい環境が続いております。
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