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2002年9月18日(水) <第287号>

■eエンジニアリングニュース
○ヤスハラケミカルは、植物から抽出した天然テルペンを使い、記録・再生に青色レーザーを使う大容量の次世代ディスク用の素材を開発しました。(2002年9月17日)
※アバウト ヤスハラケミカル(株)< http://www.yschem.co.jp/ >

○産業技術総合研究所(基礎素材研究部門)は、圧力を加えると光る新しい発光粒子を開発しました。物体に塗って押すと光を発します。(2002年9月14日)
※アバウト 産業技術総合研究所(基礎素材研究部門)< http://unit.aist.go.jp/isem/ >

○秋田県高度技術研究所(ATT)は、2002年10月、「超高真空」環境で薄膜を作成する装置の開発を中心とした産官学の研究会を発足させます。(2002年9月13日)
※アバウト ATT< http://www.ait.pref.akita.jp/indexj.html >

■乱視点
○テレピン油
< http://www.yschem.co.jp/yasuhara/html/p4_pecu.html >
大抵の汚れは、テレピン油とアルコールできれいに落とすことが出来ると聞いています。また樹脂にはアルコールに溶けるものとテレピン油にとけるものがあります。アルコールもテレピン油も揮発性なのでそれ自体が皮膜を形成するのではなく、あくまで樹脂を薄く展開して皮膜を形成するための溶剤です。

ヤスハラケミカルが開発した次世代ディスク用の素材は天然テルペンのフェノールを加えた化合物の一種です。熱や湿気によるディスクの反りやゆがみ、透明度の低下を防ぐといわれています。

○発光粒子
産業技術総合研究所(基礎素材研究部門)は、押すと光る発光粒子を照明やディスプレーのほか、圧力の有無を示すセンサーなど幅広い応用が可能とみて実用化を目指しています。

対象物に塗るだけで発光するほか、発光粒子と樹脂で複合材料を作れば、押された力に応じて発光の強さが変わる材料になります。また大きな面でも均一に塗ることができ、任意の曲面を光らせることも容易といいます。粒子の大きさが小さいので、微細な領域に塗れば、どのような圧力がどこに加わっているのかを詳しく調べることもできるそうです。

明るさは、1平方メートル当たり最大100カンデラ。肉眼でも光を確認できます。

○真空薄膜
< http://www.shincron.co.jp/jp/device/main.html >
真空薄膜は、光学分野ではレンズの表面につける反射防止膜、ITT関連では半導体の保護膜などに応用されています。機械工具分野は旋盤の刃物の保護で、食品関係では製品を密封する袋などに使われているそうです。薄膜は、材料を大気中の酸素や窒素と反応しないようにするため、大気圧よりも低い真空状態で作ります。

研究会の発起人であるATTでは、研究項目は加工技術(材料や洗浄、表面処理、溶接など)、ポンプ制御技術(真空空間を作り出す)、その他関連技術(真空度や精密温度計測や物性など)を予定しています。

■ピックアップリンク
○生きた光学の基礎講座がここにあります。
< http://www.sankyou-kogaku.co.jp/attn2-39.htm >

○レンズと光の流れが分かります。
< http://www.isuzuglass.co.jp/jp/move1.html >

○主要なカメラメーカー、デジカメメーカーが載っています。
< http://www.optek.co.jp/link.htm >

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